レイターズのひみつへいき＊

episode14＊ ページ15

かめむし｢じゃあ行ってくるね〜｣


サイバ｢じゃな！気をつけて｣


まーちん｢早く帰ってくるわ！｣




当初の目的である撮影に向かった3人。


ホントはみんなで撮る予定だったけど、はやしんが、Aひとりを残すのは心配、ということでお留守番してくれている。



はやしん｢A1人の方がいい？
俺、隣の部屋で編集とか『やだ、ここにいて』



はやしん｢ん、わかった。｣



はやしんの言葉を遮って言った言葉。
いつも、体調が悪い時は人肌恋しくなるから。



特に何か話すわけでもない。


はやしんは背中を向けて動画の編集していて、
私はその後姿を、ぼうっと眺めている。



『ねぇっ...』



届いた手で服を少し引っ張ってみる。



はやしん｢ん、どした？｣



すぐにパソコンを閉じて、こっちを向いてくれる。優しいなぁ。



『誰も、いないし..少し近くにいてほしい』


はやしん｢このくらい？｣



ベットの隅に座ってきてくれて、私の真上に、はやしんの顔が見える。



『ち、近いね』


はやしん｢俺はもっと近づきたいけどな｣



手を握って、ただ近くにいてくれることが、すごく嬉しくて、とても体がほかほかした。



『ん、いた...』


はやしん｢大丈夫？｣



私の腰に触れて、優しくさすってくれる。
その時は、痛みが和らいだ気がした。



『こんな優しくされたら惚れちゃうね』



はやしん｢そのまま惚れてくれたらええんやけど。...好きやで｣




はやしんは、みんなが帰ってくるまで、
ただただ側にいて、手を繋いでいてくれた。

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