46 拗れ記録 ページ46
マホトの背中がどんどん小さくなってく。
止めなきゃ。
離しちゃダメだ。
頭ではこんなに良くわかってるのに。
なんで足はちっとも動かないの。
初めてマホトに怒鳴られて、敵意の目を向けられたことがショックで、体は石のように固まってしまっていた。
ほんとに...
なにと勘違いされてるのかな。
砂浜に座り込んで、貝殻を指でなぞる。
もう沈んでしまいそうな太陽を眺めていた。
この時Aは気づいてなかった。
マホトが生粋のバカだってこと。
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｢ううぅぅ...｣
情けないが、俺は今号泣している。
なんでAひとり置いて歩いてきてしまったんだろう。Aにあんなに悲しい顔もさせた。
｢最低だ...俺...｣
そんな時、俺の携帯が震える。
電話かな。
【ジンから着信があります】
｢っ...もしもし｣
ジン｢おー、楽しんでるー？
あれ、なんかマホト声おかしくない？｣
｢Aとケンカした...｣
ジン｢それで泣いてんのかよwwwww
...で、どうしたの？｣
途端に優しい声色になったジンは、やっぱり分かるやつだと思う。
｢いや...よくわかんないけど...
A浮気してるんじゃないかと思って...｣
ジン｢はぁ？Aが？なんでよ。｣
ジンが、少し呆れているようなのが、電話越しでも伝わってきた。
｢昨日チラッと携帯見えて...
あつしってやつから、帰ってこいとか、料理が食べたいとかきてて...｣
信じたくなくて、最後の方はひたすらにモゴモゴしてしまった。
ジン｢あー、それは嫌だねー｣
｢これ浮気じゃないの...かな｣
言葉が詰まる。
そこでジンが沈黙を破る。
ジン｢んん、まぁ...俺がひとつ言える事は、
Aには、淳っていうシスコンの兄がいるってこと。そんだけ。｣
｢あ.......｣
やってしまった。
固まっている俺に、ジンがまたひと言。
ジン｢俺の大好きなAを不幸にしたら、いくらマホトでも手加減しないから。
わかったら早く探してこい！｣
なんで、こんなことも分からないんだ俺は。
A、どうか許してくれないかな。
俺は海の方へ、ひたすらに走った。
陽が沈む前に、Aに ｢ごめんね｣って言えますように。 ごめん、大好きだよ。
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れいすた(プロフ) - はなまるさん» こちらこそ、参加させて頂き、ありがとうございます！そう言ってもらえてとても嬉しいです！これからも頑張ります(><)！ (2017年8月27日 18時) (
レス) id: 4bc4d20f37 (このIDを非表示/違反報告)
はなまる(プロフ) - イベントへの参加、ありがとうございます。作者様は、とても文才のある方なんですね!!読んでいて、こっちがハラハラしたり、ドキドキしたりしちゃいました笑 この作品は完結してしまいとても残念ですが、他の作品で期待しています!! (2017年8月27日 7時) (レス) id: 1e922f1536 (このIDを非表示/違反報告)
れいすた(プロフ) - りんごあめさん» ありがとうございます！続き書きたいですね！その時はまた楽しみにしていて下さい！ (2017年8月13日 23時) (レス) id: 4bc4d20f37 (このIDを非表示/違反報告)
れいすた(プロフ) - 陽花里さん» ありがとうございます！他の作品読んで頂けてるなんて...！嬉しいです！がんばりますねっ (2017年8月13日 23時) (レス) id: 4bc4d20f37 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!このお話の続きがとっても気になります!!www (2017年8月13日 10時) (レス) id: 399cf92646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいすた | 作成日時：2017年7月2日 2時
