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「アニ!あの子とは失礼な。今僕は大切な子と話してるんだよ。」



「あぁごめんなさい。Aさんでしたっけ?ほら、Aさんもこれから予定があるかもしれないでしょう?」



「やぁー、ぼくはまだ話したいこと沢山あったのに。」



「また明日すればいいじゃないですか。ヒョンAさんの事に関してはすぐ行動に移すんですから。ほら、早くしないと置いていかれますからね。」



「アイゴ… チンチャ。ああ、ナムジュンは心配性だな。」





リズム良く飛び交う韓国語。所々の単語は何となく聞いた時があるものの、何を話しているのかはさっぱり分からない。


でもなんとなく、ジンさんがナムジュンさんに急かされていることは確か。これからお仕事と言っていたからそろそろ時間なんだろう。


電話の向こうからぶつぶつと聞こえる韓国語は、チンチャ、アイゴ、ヤーのオンパレード。





「ジンさん。」



「ん?なぁにA。」





私が呼びかければ、パッと声色が変わり私の声に耳を傾けてくれる。





「これからお仕事なんですよね?早く行かないと、ナムジュンさんに怒られちゃいますよ。」



「僕はまだ足りないのにぃ。でも… Aがそう言うなら。」



「ジンさんは今をときめくアイドルなんだから、私にばかり構っていたらARMYの皆にも怒られちゃいますよ。」



「アニ!僕にとってAは大切なんだよぉ?ヨドンセンなのに。ARMYはやさしから、コクチョンハジマ。」



「そうなんですか?」



「うんうん、Aは心配無用?だよ!」





心配無用なんて言葉、どこで覚えてきたんだろう。あと急に韓国語が増えて何を言っているのか分からない。


なんやかんや言い中々電話を切ろうとしないジンさん。そろそろ本当に怒られるんじゃないかと思い私から電話を切ろうとする。





「ヒョン!皆待ってます。マネヒョンが顔を赤くしだす前に早く来てください。」


「ああナムジュン、まだ最後の挨拶が。」


「Aさん、ヒョンがいつもありがとうございます。仕事があるのでしちゅれいしますね。あー…これからも、ヒョンをよろしくお願いします。ではこれで。」


「ちょっとナム」





しかしそれは再び現れたナムジュンさんによって強制遮断された。ナムジュンさんの日本語は、ジンさんよりも若干クリアに聞こえる。


ジンさん最後まで抵抗してたな。ジンさんを不憫に思うも、二人のおかげで寂しかった朝食はとても楽しいものとなった。





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ふふふ - おもしろーい! (2022年1月16日 13時) (レス) @page24 id: ac3b07a813 (このIDを非表示/違反報告)
ルン - とっても面白いです^^これからも楽しみにしております! (2021年11月16日 1時) (レス) @page2 id: 169ec3d566 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルナ | 作成日時:2021年11月13日 11時

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