レンタル彼氏〜Nissy〜 続編

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今日は友人を家に呼んだ。
隆弘に聞いたら連れてくるならオッケーといわれた。

「どーなの、スパダリ」

「すぱだり？」

「スーパーダーリン！略してスパダリよ」

「なんかパリピみたいなノリでやだ…」

「んで？」

「でって言われても…いつも通りだよ。一週間前くらいに突然、そのでっかいテレビ買ってきてびっくりしたくらいかな」

「なんで？」

「わからない。一切言ってないし、思ってもないんだよ？」

「…謎行動だね」

「そーなの。あ！それに、こないだはパズルを大量に買ってきた！」

「パズル？」

「うん。でも隆弘は一向にやろうとしないの」

「え？スパダリが好きに買ってきたんだよね？」

「そうなんだけど…。気になってみたら、一つすごく綺麗な柄があって完成形を見たくてやっていい？って言ったら嬉しそうに全部あげるっていわれて……」

「…え、やらされたの？」

「やらされたっていう感じではないんだけど、暇で仕方なくていい時間潰しになるっていうか…」

「へー…謎行動。これ以上悪化しないといいね」

「……うん」





とまぁ、こんなように隆弘の様子はわたしのお腹が大きくなるにつれて酷くなっていった。


そして、数日後。
ゲームを今出ている機種全て揃えて買ってきた隆弘をみて、やっとわたしは言葉にした。


「……ねぇ、どうかしたの？」

「え？」

「いや、ゲームとか」

「A、ゲーム嫌いだっけ？」

「嫌いじゃないけど…」

「ならいいよね」

そういってはぐらかされてしまった。


「あ、そうだ。明日、出かけてくるからね」

久しぶりに高校の友人が電話が来て、会うことになったのだ。


「出かける？」

「うん。夕方には帰るからだいじょ、」

「どこ行く？誰と会うの」

最後までわたしの話を聞かずに食いつくようにして隆弘はいう。

「高校の、」

「元彼？」

「え？そんなんじゃ、」

「ダメ、外出は禁止。妊婦だし、もしものことあったら俺が駆けつけられない」

「大丈夫だよ、安定期入ってるし」

「ダメだって。何かあったらどうすんの」

「すぐ近くだし、人もいるところ歩くし」

「ダメ」

頑なに譲らない隆弘。
一体なんなんだ。

そういえば、隆弘と数日前に外に出たきり出ていないことに気づく。



「な、軟禁されてる！？」

「やっと気づいた？つーか、やっぱ気づいてなかったか」

「え？」

「大きなテレビ、Aが好きなDVD、それから本、ゲーム、パズル。全部ヒマを作らないように買ったんだけど」

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