レンタル彼氏〜Nissy〜 続編

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隆弘side

「いつまでこの仕事続けるの？」

ある日。
次の客までに時間があるからマスターとおしゃべり。

「俺がいなかったら潰れると思いますけど」

「言うねぇ。子ども、生まれんだろ？」

「まあ」

「子どもにこの仕事をどう説明するわけ？」

「………」

確かに。
というわけがあり。



ーーーーーー

「まだ平気だって！」

「ダメ！なら、今月中！」

とりあえず、Aを先にやめさせようと試みる。

「やだ！腹が出て目立つようになる前まで！」

「却下！」

「許可！」

「許可は自分じゃできねんだ！」

お互い一歩も譲らないこの状況。

「赤ちゃん育てるにはお金が必要なの！」

「そんなの、俺のでどうにかなる！」

「なんない！」

「お前！男を立てろ！ていうか、俺はこの仕事で今まで生きてきたんだ！」

「お前っていうなぁあああ！！」


……しまった、失言。

「わかったから怒んな。……あー、もう。この件、保留な」

Aがキレると何も聞かないから、今はどうにもならない。

とにかく、Aの機嫌を戻すことが最重要。


「ほら、おいで」

「ごめんは？」

「ごめんて。ほらA」

そう言って俺の胸にこさせて抱きしめる。


そして、数週間後。
機嫌がいい鼻歌まで歌ってるAに報告した。

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