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「妊娠…？」
「ええ。2週間になります」
「嘘…」
「貧血もきっとそのせいですね。思い当たる方はいますか？」
「います…」
「じゃあ、よく話し合われてくださいね」
隆弘が帰ったあと。
検査の結果が出てただの貧血ではなく、妊娠。
こんなタイミングあんまりだ。
わたしはもっと隆弘との時間を…
…だめだよね。
隆弘ならきっと喜んでくれる。
次にしようなんて言われないよね？
不安がよぎる。
退院して、家に戻る。
玄関には隆弘の靴がすでにある。
「た、隆弘…？」
「おう！大丈夫か？」
「うん」
「……なんかあった？」
「な、なんもないよ！」
「検査、なんかあったの？」
「なんもないって！」
あー、もう。
なんでこんな時ばっかり勘づくんだろ。
「知らないと思うけど、Aが嘘つくときに必ずやる癖があるんだよ」
「え！？なにそれ！なに！？」
「ほら、やっぱ隠してんじゃん」
……罠だった
くそ。引っかかってしまった。
「で？なにを隠してんの？バレバレなAちゃん」
「……隆弘はわたしと二人がいい？」
「え？どういう意味？」
「だ、から！もう一人、増えてもいいかなって！」
「……愛人てこと？」
「はぁ！？ちが、っ」
否定しようとしたのに、唇に噛み付くようにキスをしてきた。そして、そのまま行為に及ぼうとする。
ダメ…！
だってお腹にいるもん！！
「やめて…！！」
「ふざけんな」
「違う！！最後まで聞いて！！」
「聞かない、黙れって」
「んん…！！」
本当にやばい！
危険を察知して体をよじって叫ぶ。
「隆の赤ちゃんができたの！！」
そういうとピタッと止まる。
「…………俺の、なに？」
「…赤ちゃん」
状況が飲み込めてない隆弘にもう一度いうとぎゅっと抱きしめてくれた。
「ありがと」
「あんな無理矢理は絶対しないで」
「ごめんて。Aが勘違い起こすようなこというから」
「…最後まで聞いてって言った」
「でも、Aに関しては本能で動くから待ってらんない。だから分かりやすく直球で言って」
「言いづらいこともあるの」
「赤ちゃん言いづらかったの？」
「そうだよ！反対されたらどうしようって」
「そんなのしないよ。Aと俺の子供だもん」
「違うよ。わたしがもう少し隆弘と二人で過ごす時間が欲しかったの」
「あー…これからできないんだから、そんな可愛いこと言わないで」
「残念でしたー！」
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chr916(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2022年10月7日 0時) (
レス) @page17 id: 2b8ccb9b49 (このIDを非表示/違反報告)
えーらぶ - すっごく大好きです！めちゃくちゃ面白かった！なので終わるの悲しい((泣 (2016年9月4日 14時) (レス) id: d78f782f03 (このIDを非表示/違反報告)
千亜(プロフ) - るうさん» ありがとうございます！ラインまで読んでいただき、嬉しいです！これから更新、頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2016年8月17日 18時) (レス) id: bad1a2462c (このIDを非表示/違反報告)
千亜(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます！更新、頑張っていきます！ (2016年8月17日 18時) (レス) id: bad1a2462c (このIDを非表示/違反報告)
千亜(プロフ) - chihhyさん» ありがとうございます！これから更新、頑張っていきます！ (2016年8月17日 18時) (レス) id: bad1a2462c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千亜
| 作成日時：2016年6月13日 2時
