恋のキューピット 1 ページ16
「あ、あの…西島先輩の後輩の御輿みりかです。西島先輩に相談をどうしてものっていただきたくて…」
泣き腫らした目だとわかる。
本当に相談？
というか…
なんで家まで知ってんの。
まぁ、もろもろどうだっていい。
この過失は隆弘にある。
「ちょっとお待ちくださいね」
そういってリビングにいる隆弘に。
「なに？また勧誘？ナンパされてねーよな？」
「ふふ、ナンパ？……堂々と浮気しようとしてるあんたに言われたくない」
「は？え、ちょ、まって、なに！？」
荷物をまとめて出て行こうとしたわたしにおどおどする隆弘。
「玄関の外で自称、後輩の子が来てるよ。まぁ、浮気相手でもあるかもね」
「後輩！？なんで！」
「なんでってあんたが一番わかってんでしょ。浮気しにきたんでしょ。堂々と正面から」
「おい、あんたってやめろ。浮気なんかするわけねぇだろ。こっちこい」
そう言われて手を思いっきり引かれた。
向かうは玄関。
「あ、西島先輩…！お邪魔してすみません！」
「うん、わかってんなら帰って」
そう低い声で言った隆弘にギョッとしたわたし。
こんな低い声、キレてる時以外聞いたことない。
「どーしても今、聞きたいんです！」
相手のことはさっきの言葉を気にも留めていない。
てゆうか驚きもしていない。
「どうしても契約を取りたい会社があるんです！そこを取れたら彼が結婚してくれるって言ってて！！恋のキューピットになってください！」
「ふ…あははは！！」
思わず笑ってしまったわたし。
「おい、A…」
「だって…、なってあげなよ、恋のキューピット」
「本当ですか！？うちの会社であの会社を取れるの西島先輩しかいないと思うんです！他の先輩、クズで！」
おぉ、結構いう子だった。
明らかに隆弘に好意を持つ子ではないとわかった。
「どーぞ！なにちゃんだっけ？」
「みりかです！」
「みりちゃんね！どーぞ」
「わぁ！ありがとうございます！」
「おい、勝手に…」
「こんな慕ってくれる後輩はいないよ？隆弘、お願い」
「……なんでお願いすんのさ」
「面白いから！」
「おい」
そんなわけで後輩、みりちゃんの恋のキューピットになる隆弘。
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chr916(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2022年10月7日 0時) (
レス) @page17 id: 2b8ccb9b49 (このIDを非表示/違反報告)
えーらぶ - すっごく大好きです！めちゃくちゃ面白かった！なので終わるの悲しい((泣 (2016年9月4日 14時) (レス) id: d78f782f03 (このIDを非表示/違反報告)
千亜(プロフ) - るうさん» ありがとうございます！ラインまで読んでいただき、嬉しいです！これから更新、頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2016年8月17日 18時) (レス) id: bad1a2462c (このIDを非表示/違反報告)
千亜(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます！更新、頑張っていきます！ (2016年8月17日 18時) (レス) id: bad1a2462c (このIDを非表示/違反報告)
千亜(プロフ) - chihhyさん» ありがとうございます！これから更新、頑張っていきます！ (2016年8月17日 18時) (レス) id: bad1a2462c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千亜
| 作成日時：2016年6月13日 2時
