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「隆弘。今日はわたしをいっぱい甘やかして下さい」
休日の開口一番に言われた。
「どうしたの」
「ただ、甘やかして欲しいだけ」
よくわからないけど、こんなに甘えてくるAは久しぶりだ。
XXも俺の実家に預けてる。
じゃあ、遠慮なく……
そういって服の下に手を伸ばす。
「ちょっと！」
「なに？甘やかすんでしょ」
「えっちするとは言ってません」
「はぁ？」
意味わからん。
「ギュってしてください」
「生殺しなんだけど」
「我慢して」
「なんかあった？」
「なんもない」
でも、絶対なんかあったと察する。
そういうのは言ってくんねーと……
「言わなくちゃ分かんないし、どうしたらいいかもわかんないんだけど」
「ギュってしてたらいい」
そう言われて顔を俺の胸に埋めるA。
あー、だめだ。限界。
「おい、まじでいえ」
「甘やかしてよ」
「訳をいえって」
「甘やかすのに訳がいるの？」
「なんかあったんだろ」
「なんもないよ！何かないと甘えちゃダメなの！？それとも、……やましいことあるとか…」
「はぁ？俺がいつやましいことしたんだよ」
「仮定の話！そんなにキレるのってやっぱりあるんだ？！」
「はぁ？訳わかんねぇことばっか言ってるからキレてんの」
「だって……っ！」
「なに？いえよ」
「いわない」
「お前ずっとそのままでいるわけ？」
そういうと我慢していたんであろう涙が溢れ出したA。
「……そんな怒鳴ってないでしょ」
「…誰に、怒鳴ってるの」
「はぁ？お前以外に誰がいんだよ」
わけのわからないことを言い続けるAにまた怒り口調で答えてしまう。
「……ちょっと頭冷やす」
そういって俺から背を向ける。
その姿を見て、もう二度と戻らなくなるんじゃないかという不思議な不安が湧き上がる。
だから、腕をつかんだ。
「頭冷やしてくるの」
「ここでにして。外でないで」
「なに…軟 禁？」
「なんでもいい。でも出ないで。俺からはなれないで」
「ここにいたら解決できないの」
「空気だと思ってくれていいから。ここで頭冷やして」
「場所変えて気分転換したいの」
「だったら俺もついてく」
「………急になに」
「なんでもないけどさ」
言いづらい。
帰ってこないんじゃないかなんて。
「…お願いだから、1人にさせてよ」
「……帰ってくる？」
「帰ってこなかった経験があるんだ？わたしは好きな人が大阪に勝手に行こうとした経験はあるけど」
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chr916(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2022年10月7日 0時) (
レス) @page17 id: 2b8ccb9b49 (このIDを非表示/違反報告)
えーらぶ - すっごく大好きです！めちゃくちゃ面白かった！なので終わるの悲しい((泣 (2016年9月4日 14時) (レス) id: d78f782f03 (このIDを非表示/違反報告)
千亜(プロフ) - るうさん» ありがとうございます！ラインまで読んでいただき、嬉しいです！これから更新、頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2016年8月17日 18時) (レス) id: bad1a2462c (このIDを非表示/違反報告)
千亜(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます！更新、頑張っていきます！ (2016年8月17日 18時) (レス) id: bad1a2462c (このIDを非表示/違反報告)
千亜(プロフ) - chihhyさん» ありがとうございます！これから更新、頑張っていきます！ (2016年8月17日 18時) (レス) id: bad1a2462c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千亜
| 作成日時：2016年6月13日 2時
