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…
ジェシーside
ジェ「ひろ、帰ろ？」
「ねぇ、ジェシー」
ジェ「何？」
「ありがとう。」
ジェ「……ひろ？…ちょっと待ってひろ。
どこ行くの？置いてかないで、
ねぇ、ひろ、ひろ！」
ーーー
6:07
時計の針の主が響く部屋の中。
最悪の夢だった。
目が覚めた時には汗びっしょりで、伸びた前髪がおでこにべったりくっついてて気持ち悪い。
こんなに飛び起きたらひろ、起きちゃったかなって思って隣を見る。
ジェ「……ひろ？」
俺が起きたことでしわくちゃになった上布団の上、
綺麗に畳まれたひろの寝巻きがあった。
最近は自分から着替えようともしてなかったのに。
何故か嫌な予感がして、嫌な汗がすーっと背中を流れる。
ジェ「ひろ、と｣
ベッドから飛び出してばたばたと1階まで降りる、
広い家では人を1人探すのも大変で、
隅っこの隅っこから全部くまなく探したけど、見つかんなくて、
ジェ「、ほくと」
もしかしたらまだ夢なのかもしれない、北斗に起こしてもらわなきゃって、
ひろの隣の部屋にはいった。
ジェ「……ほく、ほくと、ねぇ北斗、起きて北斗」
上手く呼吸が出来てるのか、これが現実なのか夢なのかも分からないまま北斗の体を揺らす。
北「んぅ、なに？ジェシー？」
ジェ「……ねえ、ひろがいない。」
北「…は？」
北斗は俺の言葉に目を大きくして息を飲む。
北「わかった……とりあえずジェシー息して？
ほら、大丈夫だから。
ちゃんと息吸って？大丈夫。大丈夫だから。」
北斗が背中をゆっくり撫でてくれて息がだいぶ楽になってきた。
北「…こういう時に限って、樹居ないじゃんか……
はぁ、俺京本起こして説明してくるから、ジェシー高地に説明できる？」
ジェ「うん、わかった。」
…
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作者名：ゆうか | 作成日時：2021年3月6日 17時
