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10. ページ12

緑谷side




いつ誰が呼んだのか、ミッドナイト先生が見張り役としてグラウンドの端に立っている。
呼んだの誰だろ…用意周到だ…。


向かい合う轟兄弟の表情は至って真剣で、二人の蕎麦に対するただならぬ想いが伝わってくる。

僕何言ってんだろ…。




「危なくなったら止めるから、思う存分兄弟喧嘩しなさい!では、はじめ!」




ミッドナイト先生の合図と同時に二人がお互いに向かって走り出す

…かと思いきや二人はその場から一歩も動く事なく、同時に右足で地面をダンっと踏みつけた。



焦凍君の足元からは氷、燐凍君の足元からは炎が繰り出され勢いよく衝突する。

その反動で起こった風のせいで片方からは「さっむ!!!」、
もう片方からは「あっつ!!!」と口々に叫ぶ声が聞こえる。



僕と麗日さんと飯田君はちょうど真ん中らへんで見ていたものだから、なんかもう風がすごい。目が開けられない。



やっとのことで目を開けると、水びたしになったグラウンドに角が取れた氷の塊がそびえ立っていた。

…?

入試の時に見た燐凍君の(多分)最大火力なら、いくら焦凍君の氷でも一瞬で溶かすくらいできそうなものだけどなぁ。





「…おい」

「んー?」





ムスッとした顔で呼びかける焦凍君に、満面の笑みで応える燐凍君。

張り詰めた空気。
思わず唾を飲んだ。





「やっぱりなんでもねぇ」

「そう?」





焦凍君が何か言おうとした言葉を飲み込み、そんななんてことないやりとりが交わされた直後

今さっき燐凍君が立っていた場所は既に凍っていて、その表面は鋭く尖っていた。痛そう…。



燐凍君はそれを跳んで避け、炎で溶かして着地する。



その後も焦凍君が攻めて燐凍君は避けるだけ。身のこなしがすごくスマートだ。
何かスポーツやってたのかな…あとで聞いてみよう。




燐凍君ちょっと顔が強張ってる…?
そんなに切羽詰まってるような動きでもないんだけどなんで攻撃しないんだろう?





「おい。なんで仕掛けてこねぇんだ」





さっきよりさらに機嫌が悪そうな顔で焦凍君が凄むと、燐凍君は少し迷ってから観念したように下を向いて呟いた。





「だって……が………すぎて……ないから……」

「?」

「だって…
戦ってる焦凍かっこよすぎてしんどいから攻撃する心の余裕がないんだよ!!!!!」





エコーがかかりそうなほどの大声で燐凍君が叫んだその台詞に、僕を含むギャラリーの皆さんはぽかんと口を開けるしかなかった。

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ちぃとん(プロフ) - めっちゃ好きです!(о´∀`о)これからも頑張ってください! (11月18日 1時) (レス) id: 1c08bbf829 (このIDを非表示/違反報告)
ぺき(プロフ) - 亜純さん» ありがとうございます!忙しさにムラがあるんですが、書けるときに少しずつ書いていきます^ ^頑張りますね! (10月25日 18時) (レス) id: 536b70f51e (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 更新頑張ってください!! (10月23日 8時) (レス) id: 430739def7 (このIDを非表示/違反報告)
ぺき(プロフ) - mii.さん» わ〜〜ありがとうございます!T^Tほんと亀更新ですが頑張ります! (10月8日 15時) (レス) id: 536b70f51e (このIDを非表示/違反報告)
mii.(プロフ) - 星を赤にしてしまった罪は重いです…いつも楽しみにしてます( ´ ▽ ` ) (10月8日 14時) (レス) id: c064ed56ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:熊葛 x他1人 | 作成日時:2018年8月15日 15時

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