伍拾七振目 ページ14
とりあえず庭が見渡せる縁側まできた。
桜の木には大きく膨らんだ蕾。もう咲いているものもある。
あても無いまま縁側に座ってうつらうつらしていると、一匹の猫が足に擦り寄ってきた。
貴方『ははは…君は何処から来たんだ？』
猫「にゃー」
貴方『そうかそうか』
抱き上げて膝にのせる。
もちろん猫の言葉なんてわからないぞ？
そんな調子で猫と戯れていると、背後から声を掛けられた。
膝丸「A」
貴方『おお、膝丸か』
膝丸「何をしている？」
貴方『こいつと遊んでいる』
猫「にゃ！」
猫の小脇に手を挟み、持ち上げてみせる。
膝丸「猫か…」
貴方『君も抱いてみるか？』
そう聞いた時、さらに髭切がやってきた。
服から察するに畑仕事が終わったところのようだ。
髭切「お、猫だ〜」
膝丸「兄者！」
貴方『内番お疲れ様』
髭切「ありがとう！
ところで君達、何をしていたの？」
膝丸「俺はここを通りかかったらAがいて…」
あ、料理の手伝いに連れて行くの、この二人で良くないか？
貴方『俺は…先程数珠丸が顕現されてな。歓迎会をするらしい。
そこで、一緒にご馳走を作るのを手伝いに行ってくれそうな奴を探していたんだが…
手伝ってくれないか？』
膝丸「それは構わないぞ！
俺達は料理したことがないんだが、大丈夫か？」
貴方『ああ。
これからも料理する機会はあるだろうし、これを機に料理を教えてやろう！(光忠と一緒に)』
()の中、大事だぞ。
髭切「料理か〜前から興味あったんだ！
是非手伝いたいな」
膝丸「俺も是非」
貴方『じゃあ夕餉の準備の時間になったら声をかけるぞ！
俺は光忠にそのことを伝えてくる』
よいしょと立ち上がり、猫を膝丸の腕に抱かせる。
膝丸「なっ…なんだ！？」
貴方『いや、こいつを抱きたそうにしていたから…』
膝丸「は！？」
猫「にゃぁー」
髭切「可愛いね！」
猫「にゃ」
貴方『こいつも嬉しそうだし、良いだろう？』
膝丸「ま、まぁ嫌とは言わないが…」
髭切「素直じゃないな〜肘丸は」
膝丸「肘じゃない、膝だ。兄者！」
貴方『では俺はこれで失礼する』
夕餉の準備、楽しみだなぁ。
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封真(プロフ) - リクエストです!長谷部+光忠×十六夜の絡みが見たいです! (2016年11月13日 22時) (
レス) id: 3394a0f3fb (このIDを非表示/違反報告)
蛍 - すごく面白かったです｡続きが早く読みたいです｡これからも頑張ってください (2016年9月22日 21時) (レス) id: 6b3c04d46d (このIDを非表示/違反報告)
@ - いつも楽しく読ませていただいております！更新待ってます！ (2016年8月12日 10時) (レス) id: fa5bb0357d (このIDを非表示/違反報告)
カルー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっております！それと、絵がお上手ですね！これからも、更新頑張ってください！影ながら応援しております。 (2016年4月5日 18時) (レス) id: 9d53292aa3 (このIDを非表示/違反報告)
虎白 - 双子の妹といつも見させてもらってます！十六夜君凄くかっこいいですね！(行動が)これからも、更新頑張ってください！ (2016年4月4日 17時) (レス) id: ed576d2631 (このIDを非表示/違反報告)
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