十一話 ページ13
テストを終え、いつもなら鬼ごっこやなんやらをしている時間帯になった。
しかし、案の定、普段ならそこら辺を駆け回っているエマと、一緒にいるノーマンがいない。
レイはいつも通り、本を読んでいるけれど。
二人は、見たのだろうか。
『出荷』を。
だとしたら、残酷だ。
脱獄、しようとでも思うのだろうか、私達みたいに。
もし、しようとしたら、止めよう。
外に出たって何一ついいことがないんだから。
「…A？どうかしたの？」
『…？なんでもないよ、ギルダ』
「今日は絵を書いてないのね」
『…気分じゃなくてね』
顔に出ていたのか、ギルダに心配そうに話しかけられた。
エマとノーマンとレイが、みんなに重なる。
いやでも、思い出してしまう。
しっかりと記憶に刻まれた、私の前世を。
濁った目。
胸元に咲く花が、嫌にも美しかったこと。
『…やだなぁ、思い出したくはないのに…』
思わず、目を瞑った。
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ogofumi(プロフ) - 完結おめでとうございます。新作期待してます。 (2020年6月14日 21時) (
レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
晴香 - 面白すぎます！！応援してます、頑張ってください (2020年6月1日 0時) (レス) id: 2b1c800e6d (このIDを非表示/違反報告)
約束 - 最高！すごくおもしろいです！頑張ってください！続き楽しみです！ (2020年4月17日 16時) (レス) id: ccdc52b64f (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年7月29日 11時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 最&高（≧∇≦）次の更新楽しみ (2019年4月12日 17時) (レス) id: b2969f378a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛍原
| 作成日時：2019年2月23日 23時
