【約ネバ】 記憶を描く 【約束のネバーランド】

六話 ページ8

「やっぱり…まだここにいたいよ〜」



リトルバーニーを抱えて、泣き出したコニー。
それを見ていた皆も、次第に泣き出してしまった。

本当は、誰かが『出荷』されそうになっている所なんて、見たくなかった。



いつもは、部屋にこもっているのだが、今日はエマに無理やり連れ出されてしまった。


泣きじゃくるコニーと、あの子が重なる。


『結末』を知っていても私にはどうすることも出来ない、だって私は弱いから。




無意識に、唇を噛み締めた。





そして、コニーはママと一緒にハウスを出ていった。
不気味なほどに脈打つ自分の心臓を抑えるためにも、早く寝よう、と自分の部屋に戻ろうとした、その時だった。




「今ならまだ間に合う」




エマとノーマンとレイが、何かを話していた。
コニーが持っていったはずの、リトルバーニーを持って。


普段なら絶対に関わりたくない、と思う場面。
しかし、私は話しかけていた。



『三人とも…どうしたの？それ、リトルバーニーだよね？』

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