【文スト】 気がついたら違う世界の神様になってたとかウケるんですけど 【文豪ストレイドッグス】

ウケる　9 ページ10

「本来、人には見えない…？」



まだ成人してもいないであろう巫女服を身に纏った少女が放った言葉を、
意味深に復唱する茶髪の男性。

何かを考えるかのように手を、顎に当てる。




『そうなんです…見えないんです…ていうか、み、見えるんですね！？
貴方達私の事見えるんですね！？う、うわぁぁぁぁあ！嬉しいです！！』




茶髪の男性の思考を遮るように私は声を上げた。 思わず茶髪の男性の背中に抱きつく。
ぎゅっ、と力を込めると心臓の音がした。




『触れる…ちゃんとあったかい…』




数年ぶりの人肌の温もりに、涙が零れた。
ちなみになんで茶髪の男性に抱き着いたか、というと、金髪の人はなんかちょっと怖いからである。




「なっ！？小娘なにを…というか太宰も満更でも無さそうにニヤつくな気持ち悪い！」


「国木田くん…最近の若者って…積極的で発育が良いみた「ふんぬっ！！！」ぐぇっ」




そこまで言ってぶん投げられた茶髪の男性。
金髪の男性は




「それ以上はセクハラだ馬鹿太宰！！！」




と顔を赤くしている。

そんな二人はおいて、私は久しぶりの人との会話に心を踊らせていた。




『嬉しいなぁ…気がついたらこんな所にいたなんて今思えば結構大変なことだもんね…
しかも神様になってるし…しかも神社から出られないし…』




喧嘩している二人を見て、呑気に呟いた

ウケる　10→←ウケる　8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す