【文スト】神様は名探偵に敬われたい。【文豪ストレイドッグス】

神様は福沢さんの知り合い。 ページ8

「福沢さん知り合い？」


「ああ…久しぶりだな」


『本当に久しぶりだね！？
私があった時は少年だったのに…最近全然来てくれないから寂しかったよ〜！』




彼女が言う最近は、数十年の事だ。
昔見たときの少年の面影を残す彼に、流れた月日を感じた。



『それにしても…ここは何をする場所なの？お寺に帰る前に色々知ってから帰りたい！！』


「…茶でも飲んでいくか？」


『いいの！？のむのむ！！』




そう言って、社長室に案内された。入ってみると、部屋はとても広かった。
あのときはあんなに小さかった少年が、今ではこんなに立派になったんだなあ…




『それで、福沢くんは何をしてるの！？』




探偵社について、話を沢山聞いた。
ある程度聞き終えて、一息つくと、福沢くんがこんなことを言い出した。




「A、これから暇なときがあれば探偵社に来るといい。」


『えっ！？いいの！？やった！！…っていっても、本当は私、お寺から出られないはずなんだよね』


「…それはどういう事だ？」


『ずっと昔に呪いにかけられちゃってさ…！でも、今日包帯の人が石像に触ったら、出られるようになったの！
しかも、ここにいる人達には私の姿が見えてるみたいだし…なんなら段々普通の人にも見えてきてるみたい…』




ほう、と顎に手を当て、何かを考える福沢くん。
しばらくすると、納得したような顔になった。




「恐らく、その呪いはもう解けたはずだ。

神様は探偵社員と仲良くなる。→←神様は520歳。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す