【文スト】神様は名探偵に敬われたい。【文豪ストレイドッグス】

神様は連れていかれる。 ページ11

太宰くんが石像に触れてから、呪いが解けたようで私はお寺の外を出歩く事が可能になった。
そんな呪いが解けてから数週間…つまり、探偵社に行ってから数週間が経っていた。



『今日は何しようかな〜』



外を歩いてみて分かったことがあった。
それは、本来なら一般人には見えない筈の私の姿が、お寺から離れるにつれてみえるようになるということ。


この洋服のせいか、人が多いところでは目立つ。
色々な人にじろじろと見られるのはあまり気分が良くないものだ。




さて、街に出るのもいいが、今日はお寺にいよう。
街に出ると、昔とは変わった景色が広がっていた。

高い建物が沢山あった。


歩いていると、いいにおいのするものが売っていたが、私は賃金を持っていないので買うのを諦める。
まあ、私は神様なので食べなくても死なないのだけれど。




『さてと…お寺の掃除でもしようかな…』




そう思って箒を手に取ると、肩が揺れた。
自分の肩には、手が乗っている。




「君！ちょっとついて来て！」


『君は…江戸川くん！？』




見た事のある顔だと思ったら、手をひかれ連れて行かれた。




《A様行ってらっしゃい〜！！》




後ろで、元気にはしゃぐ猫達の声が聞こえた。

神様は荷物を持たされる。→←神様はお寺に帰る。

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