ryokataomoi_27 ページ27
.
.
.
これは、声をかけていいものなのか
……どないしよ
なんか真剣に喋ってんだよな
「やばいなんで壱馬先輩がここにいるの！？」
「めちゃくちゃかっこいい…」
2年3組の教室の前でAを凝視する不審者
……俺っす。
え、なんか女子に囲まれた…
美「あ、壱馬先輩」
教室から聞こえてきた声
貴「………っ、」
美優のその声でこっちを見たA
壱「………A、」
美「はい、いってらっしゃーい」
貴「え、え、？」
お弁当を持ったまま
美優に押されて俺の目の前に来た
壱「A、昼一緒に食べよ」
貴「あ、私美優と……」
美「ったく、私のことはどうでもいいから早く行きなさい」
目を合わせてくれないA
…いつき、おれ大丈夫かな
壱「……ん、」
貴「え？」
手、繋いでくれへんかな
差し出すけど、一向に繋いでくれへんもん
壱「屋上行くで」
貴「せ、先輩、手…」
壱「……嫌？」
屋上までの階段
俺が前を歩いてるから、自然とAを見下ろすかたちになる
貴「いや……じゃ、ないです」
壱「……ふっ」
素直なAがかわいくて
いつもあいつらと食べている場所に腰を下ろす
壱「俺、弁当忘れてん」
貴「……た、食べさせろと？」
頷くと、ババッと弁当を広げて俺に差し出す
貴「ど、どうぞ！！！」
壱「……あーん、してくれへんの？」
へっ！？と顔を真っ赤に染めて
……ほんま、かわいいやつ
壱「たまごやき、食いたい」
貴「え、え、？」
壱「ん、うま」
ダメや、理性保てん
……我慢するんや、頑張れ俺、
壱「…ごちそーさま」
貴「お、お粗末さまです」
ひととおり食べ終えて
壱「………」
貴「………」
この沈黙、どうしよ、、
壱「あのさ、」
貴「はいっ！」
隣に座るAの手
きゅっ、と握りしめて
貴「……っ、」
壱「…昨日は、ごめん」
.
.
.
ryokataomoi_28→←ryokataomoi_26
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1265人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほくとすきぴ - ありがとうございます！もう読みました！！高評価もしときました！！ (2019年11月4日 22時) (
レス) id: 9642d3d62d (このIDを非表示/違反報告)
あおさ(プロフ) - ほくとすきぴさん» 続編は本日公開する予定です！長らくお待たせして申し訳ございません…引き続きこの作品を読んでいただけると嬉しいです！ (2019年11月4日 15時) (レス) id: 60af2731f6 (このIDを非表示/違反報告)
ほくとすきぴ - 続きってないんですか？？早く、話が見たいです。まってます！ (2019年11月4日 14時) (レス) id: 9642d3d62d (このIDを非表示/違反報告)
あおさ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます！！ (2019年10月23日 21時) (レス) id: 60af2731f6 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます。続きも楽しみに待ってます (2019年10月22日 8時) (レス) id: bf92d71722 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおさ | 作成日時：2019年4月5日 12時
