行く先は違えど。section.1【コードブルー】

꒰ঌ‪ episode.6 ໒꒱ ページ7

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「うへぇ、、こりゃひでぇな。ケリー」

黒田「慎重にやれよ。これ以上損傷が酷くなったらアウトだ」

「分かってる。白石、吸引してくれ。藍沢、もっと筋鈎引いて」

白石「はい！」

藍沢「はい」


慎重にオペを進めていく。幸いにも挫滅は無いし、主膵管の損傷も認められない。


「運の良い婆さんだな。これなら、ドレナージだけで良さそうだ」

黒田「あぁ。ドレーン用意して」

看護師「分かりました」


無事、ドレナージが終わり後は洗浄して閉じるだけ。ここはフェローに任せ、琥大郎と黒田がいち早く術野から離れた時、後ろに居たナース2人が何やらヒソヒソ話していた。


黒田「どうした」

ナース「507号の栗山美樹さんが、CTを嫌がってて…」

森本「おー、あのわがまま娘」

黒田「藍沢行け」

藍沢「はい」

ナース「それが…」


黒田が指示を出した後、ナースが申し訳なさそうな顔をしながら、言葉を濁した。それに対し、「なんだー？藍沢じゃ不満だってかー？」と琥大郎が茶々を入れる。

すると、意外にも的中していたようでナースが頷いた。


ナース「背の低いメガネの先生じゃなきゃ、検査は絶対受けないって…」

森本「おいおいおいおい。随分信頼されちゃってんだなーおい」

黒田「分かった行け」

藤川「はい！」

黒田「お前ら2人はその患者連れて頭部のCT行け。後で俺も行く」

「頭部CTか。オレも行こう」


術着を捨てて出て行く黒田に続き、「モテモテじゃんかー」と藤川の肩を叩いてから、琥大郎も出て行った。



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