行く先は違えど。section.1【コードブルー】

꒰ঌ‪ episode.42 ໒꒱ ページ43

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のほほんとそんな事を言って、医局を出ていこうとした琥大郎を呼び止める。


「なに？」

黒田「今日はお前が一緒に乗れ」

「え、、なんで」

黒田「お前も一応教育係だろ」

「いや、ほんとまじで一応だからな？基本的に黒田のストッパーだから。あいつらをどうこうする権利はねぇよ」


ボードには、黒田がヘリ担当って書いてある。わざわざオレに代わる必要は無い。フェローを振るいにかける権利があるのは、黒田だけ。

オレは補助とストッパーがメインだ。


「そういう訳だからさ」

黒田「最近、ヘリ担当を避けてるだろ」

「…別に、、そんな事無いし…」

黒田「部長から聞いた。フライトを減らしてくれって頼んでたらしいな」


確信を突く言葉。琥大郎の目が、あからさまに泳いでいる。図星だと分かった途端、森本と三井が口を開いた。


森本「どうしたんだよ。お前らしくもない」

三井「前は、積極的にヘリに乗って現場に行ってたのに」

「……」

黒田「現場でミスはしてない。避ける理由は無い筈だが」

「今はフェローになるべく乗せてやりたいから。オレが出しゃばるのは、将来的に良くないと思ってるだけだ」


いくらなんでも苦し過ぎたか。凄い怪訝な顔で見られてる。そもそも、部長にまで言ってるのを知られたのは何でだろう。疑問に思って聞いたら、「昨日の夜だ」と返ってきた。



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