行く先は違えど。section.1【コードブルー】

꒰ঌ‪ episode.36 ໒꒱ ページ37

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眠っていた琥大郎は、仮眠室の扉が開く音で目が覚めた。寝起きでぼやける視界に映ったのは、黒ではなく紺色のスクラブ。


「くろ、だ…？」

黒田「あぁ。大丈夫か」

「んー、、駄目そう…」


相変わらず頭と腰は痛いし、吐き気も若干強くなった気がする。


黒田「西条が呆れてたぞ」

「あははっ、、だろうなー、」


今回が初めてじゃないし、何なら同じやらかしだから。そりゃあ呆れもするだろう。ほんと、申し訳ないとは思ってる。けど、一晩だけでここまでダウンするなんて、思ってもなかった。

黒田から受け取った薬を飲んで、また横になる。


「いつまで、このメンバーでやっていけるんだろうな」

黒田「急になんだ」

「三井は、早く下を育てて自分はヘリを降りたいって言うんだ。それに、オレ達だっていつまでもフライトドクターではいられねぇだろ？」

黒田「お前は死ぬまでヘリに乗ってそうだけどな」

「オレは妖怪か。死ぬまでなんて無理だろ」


黒田にしては珍しく、とんでもない冗談をぶっ込んできたなぁ、なんて思ったらおかしくなってきて。つい笑ってしまった。



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