行く先は違えど。section.1【コードブルー】

꒰ঌ‪ episode.34 ໒꒱ ページ35

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西条「琥大郎、またやったな？」

「…何の事だか……さっぱり」

西条「次とぼけたら、初療室に運び込んで大事にするぞ」

「すみませんでした。でも、、ほんと、一晩だけ」

西条「全く…」


惚けて、脅されすぐ謝って。西条なら、本気でやるからほんとおっかない。川上さんの時も、徹夜明けにオペをして倒れて西条に怒られた。

何かと患者さんの為なら、無理をするその姿勢は褒められたものじゃない。前にもこっぴどく言ったのに、同じ事をしてるあたり、直らないんだろうなーと西条は思った。


西条「動けそうか？」

「…肩、貸して貰えれば何とか……」

西条「無理はするなよ」

「分かってる、」


少し覚束無いけど、ゆっくりなら歩けてる。相変わらずしんどそうではあるが、本人が頑張ってて、何とか出来てるうちはやらせておこう。そう決めて、琥大郎の歩幅に合わせ仮眠室を目指した。

ベットに琥大郎を横たわらせ、視線を合わせる為に片膝を床についた。

西条「他に症状は？」

「…吐き気がちょっと……頭はめちゃくちゃ痛ぇ…割れそう…」

西条「大人しく待ってろ。薬もってくる」

「あ、、ちょっと待って…」

西条「どうした？」


行こうとした西条を呼び止めると、親か、とツッコミたくなる程優しい声色で聞かれた。



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