꒰ঌ episode.3 ໒꒱ ページ4
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しかし、口腔内の出血が酷いのと、緊張で手元が覚束無いせいか、上手くチューブが入っていかない。もたもたしてるうちに、サチュレーションは下がっていく。
そして、患者がゴポッと吐血した。
「あーれま。こりゃやべぇな」
黒田「はぁ、チッ。もういい下がれ。切開セット。チューブ6用意して」
冴島「はい」
黙って見ていた黒田が、患者に歩み寄ろうとした瞬間。何も言わずに、サッと早足でもう1人のフェローが入ってきた。
藍沢「メス下さい」
突然の事で、皆が固まる。看護師も、渡していいのかどうか悩んでいるようで、視線を泳がせていた。
「ほーら。渡してやれよー。折角やる気になってんだし、どちらにせよ早くしないと死んじまうぞー?」
看護師「分かりました」
腕を組み、完全に他人事だと思ってニヤニヤしながら看護師に指示を出す。それはまるで、映画鑑賞でもしてるかのようだ。
心の底から楽しんでると分かり、三井と森本は呆れたような溜息を吐き、黒田は溜息混じりに舌を打った。
黒田「FASTは」
藍沢の輪状甲状靭帯切開による気道確保が終わり、黒田が尋ねる。それにハッとしたように、プローブを当ててモニターを確認する緋山。
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月夜(プロフ) - もう一つの方も合わせて読ませて頂いてます。どちらも続きが気になる所で止まっているので、楽しみに待っています。 (1月2日 16時) (レス) id: ddb2a0803f (このIDを非表示/違反報告)
澄覇琉(プロフ) - 紡陽さん» お返事遅くなってしまい、大変申し訳ありません。そう言って頂けて嬉しいです。どちらも、更新頑張りますのでお待ち頂けたら幸いです (10月26日 17時) (レス) @page37 id: c92ad75ffc (このIDを非表示/違反報告)
紡陽 - お話の展開、どんどん先が気になります。女主も男主も両方続きを楽しみにしています! (10月18日 18時) (レス) @page24 id: da0cd880ab (このIDを非表示/違反報告)
澄覇琉(プロフ) - 琥珀さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて光栄です。続き楽しみにお待ちください (7月23日 2時) (レス) id: c92ad75ffc (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - めちゃくちゃ面白いお話ですね。続きも楽しみにしてます! (7月19日 22時) (レス) @page15 id: f8aff6e512 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:澄覇琉 | 作成日時:2023年6月16日 2時