行く先は違えど。section.1【コードブルー】

꒰ঌ‪ episode.19 ໒꒱ ページ20

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ヘリで運ばれてきた患者さんのストレッチャーが入ってくる。いつも通りラインを確保したり、点滴を繋いだりと、指示が飛び交いながら皆テキパキと処置をしていた。


「小村さん、ここどこだか分かります？」

小村「病院…俺は大丈夫だから、、帰る」

「ちょちょ、動かないでください」

森本「肋骨折れてますよ」

「意識は清明。状況もちゃんと把握出来てる。頭は問題ないだろうな」


緋山が小村さんの服を切ろうとした瞬間。前を抑えながら横向きになって、暴れ出した。


「なんだ、めっちゃ元気じゃん」

森本「呑気な事言ってないでお前も手伝え！」

「へいへい」


肩を抑え込むが、力が強すぎて抑えきれない。丁度藤川が入ってきて加勢したけど、すぐに吹っ飛ばされた。


「おーい、大丈夫かー？」

藤川「はい！」

「ほらぁ、そろそろ諦めません？小村さん」

小村「そっちが諦めろよ、、馬鹿力…っ！」

「すみませんねぇ？馬鹿力で」


にこやかに言いながら再び力を入れる。こんな大人数で抑えてたって、懲りずに暴れまくる小村さん。もうここまで来たら、逆に尊敬するわ。

手が痛くて片方だけ離したら、好機とばかりに小村さんが起き上がった。それは別に良いのだが。


緋山「…なるほど」

藤川「そういう事ね、、」

「あはっ、ウケる」


反応はそれぞれ。藤川と緋山は目を逸らしながら発言していたけど。



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