またいつか ページ2
将洋side
玄関の開く音と、マサ？いる？ という俺の1番好きな声が聞こえた。
パチッと電気が付くと、ずぶ濡れのAに抱きしめられた。
本当は抱きしめ返したい。
強く、強くAを抱きしめたい。
でも
俺はAの手をそっとほどいた。
驚いて少し戸惑うAに、今までにないくらいに重たい口を開いた。
「A、
…少し、距離置こう。」
「しばらく距離置いて、その間に考えな。
お前が本当に望む道を。」
本当はこんな事言いたくない。
ずっと、俺の側にいてほしい。
でも、Aの心がこっちを向いていないなら…
いや、まだ希望を捨てちゃだめだ。
「結論が出るまで待つから」
そう言葉を掛けると、少しの沈黙のあとAは顔を上げた。
『分かった』
作り笑いを浮かべたAの頬に
滅多に見せない涙が伝った。
『あ、ごめん。
マサ明日も練習でしょ？もう休みな？』
言いながらAは自分で涙を拭った。
なんで距離を置こうと言った直後にもこんなに俺の事心配してくれるんだよ。
その涙、俺が拭ってやりたかった。
「じゃあ、俺行くわ」
行きたくない、Aの側にいたい。
『うん、じゃあね。
気をつけてね』
顔を見たら抱きしめてしまいそうで、
背中を向けたまま家を出た。
…次はいつ会えるのかな。
その時はまた、俺の隣で笑ってくれるかな。
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零子(プロフ) - Nissyloveさん» そんなに感動して下さったなんて…嬉しすぎですT^T ありがとうございます!!コメントとっても励みになります(^^)更新遅めになりますが、これからもよろしくお願いします(*^^*) (2016年9月27日 23時) (
レス) id: 3b390a5d6b (このIDを非表示/違反報告)
Nissylove(プロフ) - ここで泣いてしまった……感動です！この作品大好きです！ (2016年9月27日 0時) (レス) id: 591ed1e093 (このIDを非表示/違反報告)
零子(プロフ) - ぺったんこさん» ご指摘ありがとうございます！外したつもりになってました(汗) (2016年9月20日 22時) (レス) id: 643a938285 (このIDを非表示/違反報告)
ぺったんこ(プロフ) - オリフラは外してください！ (2016年9月20日 19時) (携帯から) (レス) id: 46235445be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零子 | 作成日時：2016年9月20日 7時
