休日 ページ19
レイスside
『レーイスさん！』
ドアの前で響く明るい声で目を覚ました。
こんな早くに誰…
今日は休み。特段やることも無く暇なので1日寝て過ごそうと思っていたのに。
よく意外だと言われるが、朝はあまり得意なわけではない。
のっそのっそとゆっくり声のする方へ足を進め、ドアノブに手を掛けた。
レイス「誰………A？」
『ごめんなさい、まだ寝てましたか？』
レイス「大丈夫よ。何かあったの？」
『今日は休みなので、良かったら買い物に行かないかなぁというお誘いです！私とナタリーとレイスさんの3人で！』
このキラキラした目はどんな朝日より輝いているかもしれない。心なしか尻尾と耳まで見える。
レイス「仕方ないわね、行きましょうか」
『ほんとですか！？っしゃあ！許可でたよナタリー！』
ワットソン「ナイス！」
ひょこっとドアの影から顔を出すナタリー。
2人の纏う嬉しそうな空気が、ただでさえ穏やかな朝を優しく包みこむ。
レイス「ナタリーもいたならもっと早く出てくればよかったのに」
ワットソン「あら、Aちゃんを見守る係だったのよ？私はじゃんけんに勝ったんだもの！さぁ、早く行きましょ！」
レイス「…10分待ってくれる？」
いつものように髪をまとめて、黒のパーカーとぴったりめのジーンズに着替える
顔を洗って軽く化粧水をつける。…これはアジャイに勧められた。肌の乾燥には気をつけなさいって。
肩からかけるバッグには常に出かける用意が入っているから、準備にはそう時間はかからない。
朝が弱くても遅刻しないのは、それだけ前準備をしているから、なのよね。
レイス「ごめんなさい、準備できたわ」
『凄い、5分で終わった…』
ナタリー「今日はAちゃんの洋服を見に行くの！色々必要なものも買い足さないとね？」
『うん！そういえば何も考えず身一つで来たのを思い出しまして…』
えへへ、と申し訳なさそうに口角を緩めるA。
その姿は銃を持って走る戦士とは思えないほど子供らしかった。
(…休日も悪くないわね)
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かぼちゃ(プロフ) - 真夜さん» 真夜様、とても嬉しいコメントをありがとうございます！歓喜して頂けるとは…！感謝しかありません！拙い文章ですが、これからもよろしくお願いします！ (2020年11月10日 20時) (
レス) id: 3189cdcc7b (このIDを非表示/違反報告)
真夜(プロフ) - こんにちは！いつも更新を楽しみ読ませていただいてます(^^)レイスが好きなのですがなかなか書き手の方がいらっしゃらなくて、かぼちゃ様の作品を見つけて歓喜しました…！これからも楽しみに読ませて頂きます(*^^)v素敵な作品ありがとうございます！ (2020年11月10日 17時) (レス) id: c3ed1a5107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぼちゃ | 作成日時：2020年4月13日 17時
