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隠していても被害が広がるだけだ。その必要はないだろう。
nd「…あ。そ、それは」
kz「たし…かに」
一哉は忘れていたようだが菜津はどうやら隠そうとしていたようだ。
fu「それは本当か」
「あぁ、事実だ」
nd「結紀！」
「隠す事もないだろ。
朝、騒ぎが始まってすぐにクラスメイトを庇った時だな。肩をしっかりと噛まれた。
さっきまでいなかったのは救急キットを取りに行っていたのもあるが、それの治療に行っていた」
服をずらして包帯を見せる。殆どが驚いた表情をしていたがそこから少しの恐怖が読み取れた。
それもそうだろう。いつどこで発症し誰を襲うか分からない状況。そんな奴に近くにはいて欲しくないはず。
di「それだったらもっと早くに発症してても可笑しくなくね？」
tt「そうだね。異変もないし…もしかしたら唾液が入ってなかったのかもよ！」
tk「いや、あり得ないな。噛まれた奴らは全員発症。傷がある奴らも大丈夫だと確信を持って言えないこの状況で、こいつだけ感染、発症しないなんて確率は無いに等しい」
孝行の言う通り。
こんなにがっつり噛まれていて発症しない奴がいたら、某映画のように希望を持ちたくなるかもしれない。
だがその確率はかなり低い。最悪の事態を考えておくべきだろう。
nz「簡単な話やん」
それまでずっと黙っていた望が口を開いた。
細く鋭い目から放たれる視線は背筋が凍るように冷たかった。逸らすこともできずに真正面からその視線を受け止めていれば続きが紡がれる。
nz「犯人はこいつや。自分だけは治療薬持っとって、俺らのことを高みの見物して笑っとんのや」
nd「違う！結紀はそんなことしない！！」
nz「幼馴染かなんか知らんけど、お前は騙されとったんや。若しくはグルか」
kz「望！」
何か言われることは予想していたがまさかそんな濡れ衣を着せられるとは。
まぁ、それならそれで保健室に行くときに考えていたことを実行するまでだ。
「いいさ、元から信じてもらおうとは思っていない。ましてや、こんな奴を側に置いておくのは最善とは言えない」
きっと菜津は怒るだろうし自分だってまだ死にたくは無い。
でももし、自分がああなって菜津を襲ったらと考えると…。
先に手は打つべきだ。
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あげのり(プロフ) - 瀬木さん» …た、確かに。すみません、本当にすみません。ありがとうございます。 (2020年2月10日 10時) (
レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
瀬木(プロフ) - もし四月始まりなのだとしたら二年と九ヶ月は一月ではないでしょうか……？ (2020年2月9日 22時) (レス) id: 321e35c9c5 (このIDを非表示/違反報告)
あげのり(プロフ) - 瀬木さん» いえいえ！でも確かに、急に出てきたら驚きますよね。最初の方に説明など、加えておく必要がありそうですね！ (2020年2月7日 23時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
瀬木(プロフ) - あげのりさん» あ、成る程ありがとうございます！パッとわからなかっただけです、すみませんm(_ _)m (2020年2月7日 23時) (レス) id: 321e35c9c5 (このIDを非表示/違反報告)
あげのり(プロフ) - 瀬木さん» ndは省略ですね。設定しないでいくと、なづ→nadu→ndという風に誰のセリフか表示するためにやりました！見辛かったですかね。 (2020年2月7日 1時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あげのり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/
作成日時：2020年2月3日 21時
