未来予想図【改訂版】

9 side慎 ページ10

蒼桗との言い合いに勝利し、この部屋を手に入れた。

薄紫の家具が揃っていることから、莢扉が大凡予想していたのがみて取れる。
あいつすごいな。

間違ってたらどうしてたんだろう…。多分だけど手伝わされてたな。考えただけでも恐ろしい。
俺は動かないんでネ！

とりあえず本を収めていこう。この家には本好きと、ファンタジー好きの為の書斎がある。そこの部分はこだわらせてもらった。

1.2階が吹き抜けになっていて、かなりの高さと量の本棚がある。2階にも寛げるスペースがあるが広々としているのは1階だ。

それに伴って、小説は大抵1階に2階は主に漫画系だ。みんな部屋に持ち込みたいらしいからな。
因みに整理は俺と一紀がやっている。

めんどいけど、記憶力はいいからって押し付けられた。一紀がいるのは整理するのが上手いから。ここ1番のしっかりさんだからな。

本と、小説用の資料、原稿とどんどん生活感が溢れる部屋になった。

うん。俺の部屋っぽくなったな。落ち着く。

終わったので部屋を出て談話室に行く。もう他の奴らは終わっていて集まっていた。莢扉と一紀を除いて…。

外から声が聞こえるから大方外にいるんだろうな。



慎「みんな早いね〜」

蒼「そうでもなくね？」

慎「えー？俺だけ遅かった？」

水「そうじゃね？笑笑」

春「予想はつくけど、途中で本読んでたでしょ。笑笑」

慎「む、なぜわかったし」



みんなで爆笑される。解せぬ。
なんの話をしていたのか聞けば、莢扉はちゃっかりしてるというお話だった。

理由は、あいつの部屋を除いたら生活用品から雑貨まで全て揃っていたらしい…。

えっ、怖い。

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