未来予想図【改訂版】

7 side莢扉 ページ8

なんで？そう聞かれると困っちゃうなぁ。だって感だもん。



莢「んー？感だよ？てか、どうして僕がやったと思ったの？」



そういえば、一紀は聞かせてくれるんだろうな。
ほら、なんて説明しようか悩んでる。真面目だなぁ。

特に気にするわけでもなく、当たり前のようにあるもの。
それが何故、朝決めた部屋にあったのか…

でも僕が聴きたいのはそこじゃない。さっき言ったように、何故僕がやったと気づいたのか。



一「莢扉が、一番先に来ていた」

莢「でももしかしたら僕より早く誰かきてたのかも」

一「それはない。

水姫は今日地図を読んでも道を間違えていた。1人でなんて来れない。

春翔は鍵を莢扉に預けてた。誰かいないと入れない。

蒼桗は自身の仕事が仕事だ。どう頑張っても学校が変わった今じゃなきゃこんなところには来ない。

慎は基本どこにいくにしても、誰かに誘われなければ外には出ない。荷物を受け取るなんて以ての外だ。

それに…」

莢「それに？」



なにやら言うのを躊躇っている。
そのなにやらの検討は掴んだけどね。少しぐらい褒美をくれてもいいよな。



一「お前ぐらいだろ、俺らの選ぶ場所とか大体予想できるの。いつもそんな感じのゲームで的確に当ててくるじゃん」



及第点かな…
でもやった、褒められた…のかな？
まぁいいや。



莢「もっちろん！なかなか言ってくれないから、拗ねるとかだったよ〜」

一「言うんじゃなかった…」

莢「えーひどい！」



まぁ、いっか。
普段素直に褒めない一紀からお褒め？の言葉をもらったから満足。

さて、雑草抜きも終わったことだし、水撒いて部屋戻るかな。

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