未来予想図【改訂版】

11 side春翔 ページ12

そこまで長くもなく、なんなら屋敷と繋ぐ渡り廊下の途中まで来たぐらい…。

片側には庭園なんじゃ…って思えるぐらい立派な庭(水姫作)

そしてその反対側には少しずつ色づいてきている稲穂があった。



「「…は？」」

莢「いや〜、趣味っていいねぇ」



いやいやいや、趣味の範囲超えてるって。なにこれ。
え？こんなことある？

綺麗に並んだ稲穂は近くの屋敷とマッチしていてただただ幻想的だった。風にそよぐその様は現代の都市部ではあまりみられない風景だ。

確かに都市部から少しは離れているが通勤には然程時間はかからない。
いっぺん航空写真で見てみたいわここ。



春「ん？ねぇ、あっちのスペースは？」

莢「んー？まだ考え中〜」



みんなであれこれしちゃうと食費とかも馬鹿にならないでしょ？

って言ってるけど、これは…流石に…。
まぁ、助かるんだけどね。ただね。いつからここに作ってたのかな。少なくとも、4月かそれより前からじゃないとここまでならないよね？
(現在8月夏真っ只中)

だから聞こえない。夏野菜植えればよかったなぁとか言ってるのは全く聞こえない。



水「なぁ、俺もやってもいい？」

莢「もち！みんなでやろ！色んなの作ろ！」



これからがｱﾝｼﾝﾀﾞﾈ。

ん？あれは、水路？結構しっかりしてるな。結構、奥から続いてるけど…



春「ねぇ、あの先はなにがあるの？」

莢「あー、それは…」

一「聞いて驚け！水力発電！」

莢「だそうだ」


水路として使ってる川に簡易的なものをくっつけたって…

…こいつらなんなんだよ。自家発電までしやがって。あと太陽光もある？頑張れば風力作れるじゃん。風結構通るし…。

サバイバーかなんかなの？誰か工学部でも言ってたっけ？建築資格でもとってたっけ？

とりあえず、畑の隣にあるあのスペースについて説明プリーズ…

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