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バッドエンド慎編…Part2 ページ23

狼…水姫。兎…蒼桗。虎…一紀。猫…慎。梟…莢扉。狐…春翔。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


吃逆をあげながら泣きじゃくる少年を観察する猫。




狼「猫!平気か?」

猫「へーきへーき(見たところ9歳ぐらいか…)」




猫の無事を確認した2人も少年を見て驚く。
先に言った通り、ここでは完全なる組織を求めるため最年少でも、15歳ぐらいの子供しかいない。
例外でもっと見込みのある子供は幼いうちから攫ってくるケースがあるのだが、この少年がそれに適合するとも思えなかった。




兎「売り飛ばす…つもりだったのかな?」

狼「かもな。(…注意に越したことはない…か)」




兎の「売る」という言葉にあからさまに反応する少年。それを見た猫は少年を座らせ、目と目を合わせる。
少年はひどく怯えていたが、そんなの御構い無しだ。




猫「何故ここにいる」

少年「わからない。気がついたらここに…」

猫「ここから出たいか?」

少年「…ぅん」

猫「人は…殺したのか?」

少年「っ!…殺してない」

猫「本当に?」

少年「本当に!貴方に斬りかかったのは怖かったからだ!やらなきゃ僕が死んじゃう!でも…でもこわっくてっ。っぅゔ」

猫「そうか…。ならよかった」

少年「…っひ、うぅ。なっ…んで?」

猫「人は…人を殺してしまうと、後に引けなくなる。その覚悟を持ってその後を生きなければいけない。『人殺し』そんなレッテルを貼ることになり、自分がどこかに行ってしまう。後戻りが効かないのはどこへ行っても一緒だが、この道だけは強い覚悟とともに進まなければいけない。だから…よかった」




そう言い、優しく頭を撫でればポロポロと出てくる涙。




猫「…。まぁ、例外もいるがな」




ボソッと呟いた猫の声は少年には届かなかった。

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あげのり(プロフ) - はるかぜさん» 見ててくれたんだね!!ありがとう (2019年5月21日 22時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
あげのり(プロフ) - はるかぜさん» なる早で頑張るぉ!! (2019年5月21日 22時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ - to be continued…!してくれないかなーん true endでhappy end ……期待してても良いですか?笑 (2019年5月21日 21時) (レス) id: 321e35c9c5 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜ - 読むの遅れた〜!ごめんねぇ。完結おめでとー!!お疲れさま! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 321e35c9c5 (このIDを非表示/違反報告)
あげのり(プロフ) - はるかぜさん» おう! (2018年10月26日 23時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あげのり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/  
作成日時:2017年12月30日 22時

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