30 ページ44
朝、いつものように起こされ部屋を後にするレオ。ただしいつもと違うのは部屋の中の荷物の量と、レオが持つ荷物の量が逆転していることだ。
案内され着いた先は会議室。そこにはアリアとリンドラ、アルーラにいずみそしてその他の機子族の者だった。
アリ「よク眠れたようだな」
レオ「あぁ。俺たちはこれからここを後にする」
そういうが早いが立ち上がろうとするレオを見てアリアがクスクスと笑う。
アリ「まぁ待て。そう焦るでない。貴殿の友ガ作った法を使った新たな国を見てカらでも良いだろう」
そう言って徐に立ち上がりバルコニーへと歩き出す。窓を開け放てば、朝早くにもかかわらず集まる多くの民衆。
アリ「コれより、我々の発展を導いた恩人たちの表彰と新法を発布する!!」
手を掲げ宣言すれば忽ち民衆は歓喜する。
レオ「は?ちょっと待て。聞いていない」
戸惑いを隠せないレオをよそに話は進んでいく。そのまま促されるままに御言葉をもらい表彰とお礼品、報酬を発表される。
来た時と違う待遇、目線全てにレオは困惑を隠せなかった。
アリ「次に新法に移る」
そこで発布されたのは長い長い法。要約すると、これからの東の地は、世界を多く見自分たちの頭脳を生かした世界作りを目指すこと。
他にも色々あったが…。
それを聞き大いに湧き上がる民衆。少し不安の色が見えた者もいたが、多くのものが先ある未来を待ち遠しく見ていた。
アリ「我らのコれカらに、皆の者宜しく頼むぞ!!」
そう言って演説は終わった。
全員で戻ると不機嫌そうな顔をしたレオがいた。
レオ「聞いてないんだが」
アリ「すまないな。貴殿は言ったら逃ゲそうだったからな」
そう言ってケラケラと笑うアリアは一族の長には見えなかった。むしろもっと幼く見えた。
まぁ、良い最後の晩餐と行コう
その言葉で運ばれてきた食事に皆で舌鼓をうった。
この地で有名な食事であり、とても美味しく楽しかった。できなかった話や、知らなかったこと、これからを話し気がつけば食卓はすでに空っぽだった。
レオ「そういえば、機子族も食事を取るんだな」
アリ「あぁ、そうだな。唯一違うのは食事に電気成分なるエネルギーガ含まれているコとだろう」
その言葉にレオとアルーラが吹き出す。
アリ「まぁ。貴殿たちのには入れていないカら安心したまえ。本来の食事だと機子族は消化出来んのだ」
ほっと胸をなでおろすとご馳走さまと手を合わせた。
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あげのり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/
作成日時:2019年5月16日 15時