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リンドラの調べによれば、食事の成分に不純物が紛れ込んでいたという。元々不純物だらけなのだが。
リン「催眠作用だね」
レオ「…」
リン「要は、従順に従わせてやりたイよウにするのさ。実験によれば耐久系もアるからね」
レオ「それはやはり…」
リン「うん。察しの通りどこまで行けばその種族は死ぬのか」
来る前に彼女に聞いていた通り実験というのは軽いものから重いものまであるようだった。
一刻も早くここから出なくてはならなくなった。
リン「それで、その首輪についてなんだけど…。どこにもなかったんだ。情報が」
絶望的だった。レオはともかく、彼女や女の子は耐えられない爆薬の量であろう。
リン「元々、機子族は自分たちが機械から生まれた者。だから情報を残してオく必要がない。記憶に記録として残るんだ」
それでもキャパオーバーを起こすからどこかの機械に移す事もあると言われる。
リン「だから、それを見つけるまでは…。残念だけどここからは出られないと思う」
レオ「…早急に頼む」
誤算だった。と呟いた半面どこか冷静になれる自分はここに感化されたのかと自称気味に笑った。
「1ついいかしら」
そこで女の子は1つの疑問を打ち明ける。
「どうして、私たちはその催眠作用に侵されなかったの?少なからず口にしているのに…」
リンドラは確かに!!と言わんばかりに手を打ち、他2人はあぁ、と心当たりがあるかのようだった。
レオ「俺は獣子族との混種だからな。普通の枯子族に投与する量だと効きが遅いらしい」
「私は何かあってもいいように解毒剤を飲んでいるからねぇ。そのせいじゃないかしらぁ」
その答えに納得がいったのか、2人は思わず頷いている。
そのまま、しばらく話し合った後リンドラはいつものようにワイヤーを使って天井の方へと消えていった。
しばらくはこれといった情報は来ないであろう事を見越して、レオはこれからの行動について再度改めようと思った。
その夜。レオは何者かが部屋のドアを開ける音で目がさめた。
レオ(可笑しい。気配がないのに…。こんな事前にもあったな)
そう思っていると近づいて来る微かな音。自分のそばで止まると同時に、起き上がり手と足を払い押さえつけた。
その直後に感じる電気が流れ体が痺れるような感覚。
目の前を見ればあの機子族がいた。
「反逆とみナしますよ」
その言葉を聞き、飛び退いた。すぐさま、相手がいるであろう方を見つめる。
「ついて来て下さい」
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作者名:あげのり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/
作成日時:2019年5月16日 15時