うるわしの四人娘 二話 ページ23
,
「なるほどね。一人一つだから、ポニーテールちゃんと梅雨ちゃんに協力してもらってるのか」
「そうなんよ」
「へぇ〜」
私もお餅買おうかな。
最近食べてないし。
「Aちゃんもお餅好きなん？」
「うん。お汁粉とか好き。でもお餅ってなんでもあうからなんでも好きだよ」
「わかる！お醤油に、海苔に、海苔お醤油マヨネーズ！」
「あぁ〜バター醤油とか砂糖醤油もいいよね！」
「そうなんよ！あときなこ！」
「わかる。納豆とかもいいよね。納豆キムチに納豆キムチマヨネーズ」
「大根おろしもあうし、お雑煮は一年中食べられる！」
「それな。チーズかけた時とかあまじょっぱさがいい塩梅で…」
二人で顔を見合わせて笑いあう。
「つきたてのお餅ももちろん美味しいし」
「シナモンバターもあうよねぇ〜」
「ピザにして食べたことある？」
「ある！！」
「あれ美味しすぎて訳わかんなくなる」
「わかる。この前お餅アイス出てたんやけど食べた？」
「食べた！お餅の食感とアイスの甘さがもうギルティだよ」
「ホンマ、アイスで冷えても固くならないとかお餅業界の革命やんか」
「ほんそれ。1周回って逆ギレした」
グッと二人で固い握手をする。
思わぬ所で趣味が合うという奇跡が起きた瞬間だった。
「でも重いからたくさん食べれないのがたまにきず」
「わかる。食べた分運動したいけど消化が遅いから中々運動できない」
二人で顔を見合わせ、ため息をついた。
「特にさー」
「「チョコレート入れた時がヤバい」」
二人でハモった。
思わず吹き出す。
「カロリー高い✕カロリー高いはめちゃめちゃ美味しくて」
「そしてカロリーがエベレスト級に高い」
乾いた笑いが、私たちの間を流れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：心哀雪 | 作成日時：2020年4月22日 10時
