学校のお知らせ 三話 ページ17
,
ヘリによる雪山、水辺での救助訓練を終え、私たちは教室に戻ってきていた。
「あれ？Aちゃん今日コッチ？」
「うん。なんか言伝あるからＡ組に出ろって言われた」
「オイラ、海で溺れたら人工呼吸は女子にしてもらうんだ……思わず息の根、止まっちまうようなディープなヤツを……！」
「その前に、もう止まってんじゃねえ？」
アソコは何を話しているんだ。
分かるけど←
「煩悩の塊……」
「ごめんなさい煩悩の塊で……」
「星平さんどうしました！？」
いやなんか、ねぇ？
常闇君に言われるとグサッってならない？
いや私が言われたわけじゃないけど間接的に。
相澤先生が教室に入ってきたので、皆スっと席に戻って背筋を伸ばす。
「はい、おつかれ。さっそくだが、さ来週、授業参観を行います」
「授業参観ー！？」
授業参観…？
そんなの原作にあったっけ？
アニメにも無かったよね？
スピンオフかなんかかな？
「ヒーロー科でもそういうのあんだな」
皆がザワつく中、相澤先生は授業参観のプリントを配り始める。
「プリントは必ず渡すように。で、授業参観だが保護者への感謝の手紙だ。書いてくるように」
…………なんて？
相澤先生の言葉に、教室が一瞬静まり返り、それから笑いが響く。
「まっさかー、小学生じゃあるまいし！」
うーん…相澤先生が冗談を言うとは思えないけど…
「俺が冗談を言うと思うか？」
案の定、相澤先生の静かな威嚇に、教室は静寂に包まれる。
「いつもお世話になっている保護者への感謝の手紙を朗読してもらう」
どうやら、相澤先生は本気らしい。
「マジでー！？冗談だろ！」
「さすがに恥ずいよねぇ……」
皆、困惑を隠せていない。
ザワつくなか、飯田君がサッと立ち上がった。
「静かにするんだ、みんな！静かに！静かにー！！」
「飯田ちゃんの声が一番大きいわ」
梅雨ちゃんめっさバッサリ切るよね。
そんなとこも好き(突然)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：心哀雪 | 作成日時：2020年4月22日 10時
