学校のお知らせ 二話 ページ16
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チッと爆豪君が舌打ちをした。
私はそろそろと緑谷君に近づく。
「何があったの？」
「ええと…かっちゃん的に救出訓練は合わないみたいで…」
うん、そんな感じがする。
「轟がさ、爆豪が人命救助してるところ想像できねぇって言ったのよ」
うん、凄いわかる。
「で、俺が逆にケガさせそうって言ったらキレた」
だろうね。
「メッシュ君は授業中くらい煽るのやめてあげて。結局連帯責任で皆怒られるから」
「轟は？」
「あの天然君は無理だと思う」
苦笑いして確かにと頷く上鳴君に、私も苦笑いを返した。
「で、爆発君は」
「ンだよ」
「人には向き不向きがあるのは仕方ない事だけど、現場じゃそれは言い訳にしかならないよ。通用しないし」
「…………」
ヌッと相澤先生が現れる。
「星平の言う通りだ。救助隊や警察が間に合わなかった場合、避難の誘導をするのも務めだ」
「ホラ。やることが当たり前に出来てこそプロヒーローなんだよ。1人2人なら救出ですむけど、大勢いる場合は救助道具が役に立つんだよ」
飛び降りた方が早そうとか思ったのを棚に上げてるね私。
爆豪君に偉そうなこと言えないわ。
「いざ誘導する時に使い方が分からないようだと話にならないだろ。だから一通りの救助器具のカリキュラムがあるんだよ。わかったか、爆豪」
「……っス」
爆豪君は小さく頷く。
これが最大の譲歩なんだろう。
「さすが星平！柱の言うことは違ぇな」
「ん。ありがと」
「そこは謙遜しろよ」
「柱への賞賛はお館様への賞賛だから」
「産屋敷さんへの信仰度が高ぇ」
当たり前でしょ？
何言ってんの？？
「じゃ、次は…」
相澤先生が何か言いかけたが、その声を遮るようにバリバリと音が響いて、ヘリコプターが降下してきた。
「空から……私が来たー！！」
「オールマイト！？」
オールマイトがヘリコプターから飛び降り、ズシンと着地する。
「やぁ遅れてすまないね、諸君！ちょっと出かけに敵を捕まえてきたものでね！」
「まったくですよ。本来ならあなたの担当時間だったんですから」
オールマイトは平和の象徴のクセに相澤先生に仕事していいのか？お？？←
「……あ、もしかして次はヘリを使っての救助とか…？」
「よくわかったね星平少女！緊急時でもあるまいし、私の登場だけで使うワケないだろう？これからヘリによる救助訓練さ！アーユーレディ！？」
ＮＯ！！←
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作者名：心哀雪 | 作成日時：2020年4月22日 10時
