【HQ】 黒歴史しかない高校時代に戻ってたとか勘弁して欲しい 3【ハイキュー】

102話 ページ15

「…ねぇ、気持ち悪いんだけど」







部活の休憩時間、急に隣に来たかと思えば
私を一瞥してそう言った高身長メガネ、月島くん。

そう言われて、思わず顔に手を当てた。








『き、きもっ！？そ、そんな…ひ、ひどい…』







しくしく、と泣き真似をしてみるも、繰り返される気持ち悪いという言葉。
失礼な。

月島くんに、えへへ、友達と仲良くなれた気がして、
なんて笑いながら言うと別に聞いてない、なんて返される。


全く、可愛くないなぁ









『えへへ〜いいでしょ友達〜』






「…うざっ」






『ちょ、そ、そういうこと言われると前の君を思い出すから切実にやめてほしい…』









そう、あの可愛げのない、
今も可愛げないけど、私を見て鼻で笑ってきたあの高校時代の月島くんが浮かぶ。

…今も鼻で笑われてるけど…









『…月島くんとも、仲良くなれてよかったよ』








前の私だったら、絶対に会話しない人だったし、なんて心の中で付け足す。
それを言うなら影山くんもか、二人が苦手ツートップだったのが懐かしいや









「はぁ？別に仲良くは…」






『やだなぁ、照れないでよツッキー』






「…ムカつくんだけどその顔…ぶさいく」









そう言って、私の頭をものすごい力で押してくる。
笑えないほど痛いが、こんなに彼とコミュニケーションを取れるなんて、本当に成長した私。

103話→←101話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す