囚われの少女 弐 【鬼滅の刃】

囚われ 伍拾陸 ページ22

『機能回復訓練？』

｢はい!!今のAさんは体力が落ちていますし、体力作りの為にも大切だと思います!!｣


私は肋の状態を見るため、診察室にいる

師範は柱稽古があるから朝早く出ていったらしい

柱稽古は何回か見たことあるけれど、とにかく凄い


本当に凄い


家が吹っ飛ぶぐらい



｢それで、昨晩はお楽しみになられたのですか？｣

何を言い出すと思ったら何で知っているの!?


『えっと…何で知っているんですか？』

｢Aさんの甘い声が廊下まで聞こえていましたからですよ。
注意しようと思いましたけど、邪魔をするのも気が引けますので｣


凄い笑顔…

そんなに私の声大きかった？


まぁ、覚えてないから意味無いや



『それで、機能回復訓練はいつからするんですか？』

｢そうですね…
明日ぐらいからどうでしょう？｣


『早いですね…』

｢応援していますよ!!
あと、こちらの薬をきちんと飲んでくださいね｣


紙袋を渡される

粉薬みたい


正直、凄く苦そう



私は部屋を出ようと立ち上がった


｢あ、忘れてました!!
その紙袋の中に一つ液体が瓶に入っています。

煉獄さんと寝るときに飲んでくださいね｣


師範といるとき？

あぁ、睡眠薬かな


私はその後、部屋を出た



｢実はその瓶の中身は惚れ薬なんですよ…
楽しんでくださいね｣



しのぶの声は誰にも聞かれないまま消えていった

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