＿＿ Love weather.7 ページ7
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“ そんなに俺の顔見て…なんか付いとる？ ”
しばし見つめていた私へ、
不意に永瀬さんが放った言葉。
整った顔を こてｯ と斜めに傾けては、
幾度か、目を開閉する。
そして、そのまま 紙パックのジュースを飲んだ。
『 付いてない、です 』
廉「 ほんま？…ならええけど、 」
私がそう言えば、不安そうな表情をした後、こちらから視線を外して パンの最後の欠片を食べた。
“ ほなね〜 ” とベンチを立って去って行く永瀬さん。
ほんとに一緒に食べるだけで、
帰っていっちゃった。
恐らく ぽかんとした顔をしているだろうと優太の方を見ると、やっぱり阿呆みたいな顔をしていた。
思ったより変な顔…
女子に見守られながら去る永瀬さんの背中を
校舎に入っていくまで見流す。
女子生徒は近づく事も、話しかける事もせずに、ただ一定の距離を保って 騒いでいるだけだった。
優太「 俺、初めて永瀬って奴の顔 見たわ 」
『 だろうね 』
優太がポツリと言った言葉。
そりゃ、永瀬さんって言ったら、保健室から出てこない事で有名なんだから まず見かける事がない。
でも、何度見ても、
彼の顔は見慣れたりしない。
女子は、そういう所が好きなんだろう。
“ 教室戻るか ”
優太が 焼きそばパンの包まれていたサランラップを くしゃｯ と片手で握り潰して 背伸びをする。
永瀬さんの行動も気になるけど。
本人が居なくなった所で何が聞ける訳でもないし、
優太と教室に戻る事にした。
空になったペットボトルを
優太が捨ててくれた。
私はこんな風に、さり気なく優しくしてくる辺りが…
天然タラシ だと思ってる。
本人に自覚は無いみたいだけど、意外と優太の事を好きな女子っているだろうし、多いと思う。
まぁ、口が裂けても言わないけど。
隣を歩く優太の、
何気ない横顔を見つめる。
すると “ ん？ ” って眉を上げて聞いてくる。
あー、ほんと。
この学校、顔面偏差値が
無駄に高く感じるのは、気のせい？
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あぐた。(プロフ) - Sさん» コメントありがとうございます。afterstoryは今、下書きをしておりますので、しばしお待ちください！ (2020年1月28日 22時) (
レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 完結おめでとうございます！やっと付き合った2人のラブラブなafterstoryも気になります！ (2020年1月28日 19時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
あぐた。(プロフ) - 箱推しティアラさん» コメントありがとうございます。更新、頑張ります！ (2020年1月25日 1時) (レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
箱推しティアラ(プロフ) - おもしろいし、この作品好きです！読みやすいですよ。更新頑張ってください！ (2020年1月25日 0時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
あぐた。(プロフ) - さちままさん» コメントありがとうございます。ただ書いているだけで全然語彙力や文章力が無いので…そのように褒めて頂ける事、とても光栄です！ (2020年1月22日 18時) (レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あぐた。 | 作成日時：2020年1月19日 19時
