もうちょい頑張る予定でした ページ15
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悲しい事にスタート直後リタイアしました。
これ私が治癒個性もって無かったら凍傷で酷いことになってたよ。
氷が直で皮膚に触れてたから痛すぎて笑えてくるけど即治したんでオールオッケー。
『心操大丈夫かなぁ』
鍛えてたっぽいし行けるか。
頑張ってね、三人とも。
＿＿＿＿
《ここで先頭が変わったぁ！》
『え！？』
やっべ、ノロノロ観客席に戻ってる暇なんて無かった！
今先頭誰だ？
《偶然か故意か！A組緑谷、爆風で猛追ィ！……つーかぬいたぁ！！》
『ば…………馬鹿？』
個性じゃ無いよね、あれ。
コースにあるもん利用した感じか。
怖いわぁ。
『勝己も轟くん？もめっちゃ頑張ってんな』
あん時の氷は轟くんの個性だったんだ。
イケメンだからって許さないわよ。
『え、待て待て。出久まさか………』
持ってたロボットの装甲を振り上げるから嫌な予感がしてモニターを凝視すれば、予想通り出久はそれを地雷原に打ち付けた。
さっきから捨て身の作戦多すぎない……！？
後ろと距離つけて1位になっちゃってるし、予想外の展開。
《 雄英体育祭1年ステージ！
序盤の展開からこの結末を誰が予想できたぁ！
今、1番にスタジアムに入ってきたその男……！》
中学の頃の姿とは全く違う、別人のように強くなってる。
けど、真っ直ぐな瞳だけは変わってない。
『っ、』
やば、鳥肌たってきた。
今、出久は本物のヒーローになれるって無意識のうちに確信してた。
なんでか分かんないけど、小さかったはずの背中が誰よりも大きく見える。
《 ───緑谷出久の存在を！！》
『カッコイイじゃん』
体育祭、最高だね。
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作者名：N | 作成日時：2023年4月1日 17時
