孤独の氷【被虐のノエル】 (ページ9)

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スラムをぐるりと一周して、家？に帰ってきた。
一応支えられていた為、ノエルは義足で転んだのは一度限りですんだ。(階段とかは抱えてもらった)

「…おかえり。」

低く、渋い声。
ノエルはその声に聞き覚えがあった。

「ひッ…！」

あの、烏のような頭。
執事のような服装。
…大悪魔、カロン。

「カロンさん、この子を怖がらせないであげてくださいよ。
ただでさえ貴方目付きがひどいんですから。」

「うるさいぞミシェル。」

…過去に云々があったであろう、この二人。
いつの間に仲良くなったのか。

否、仲がいいのか…？

「ちょ、ちょっと…知り合いですの？」

「「まぁ、そんなところ/だな。」」

シンクロ。
ノエルは呆然とした。
この二人、似ていると。

そして、ノエルとカロンの質問タイム(？)が始まった。
ミシェルは興味がないのか、また本を読み始めた。

…そして、後ろで口論を繰り広げ始めた二人の会話に苛立ちを覚えたのか、「うるさい…」と小さな声で呟いていた。