私の犬夜叉の小説の主人公がブラック本丸の審神者になるそうです。 (ページ10)

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貴方に会いたくて(朔夜side) ページ10

んん・・・・ここは？

変な白い空間。
少し薄いラベンダー色の雲が浮かんでて、とても綺麗な場所。

これは・・・夢？
そんなことを考えてると、後ろから懐かしい声。
犬「久しぶりだな、朔夜。」
霊「久しぶり、朔夜。」
朔「犬夜叉！霊奈！」

私の大好きな幼なじみ。
夢の中で会えるなんて。
嬉しかった。
犬「霊奈に頼んで朔夜と俺たちの夢を繋げて貰ったんだ。」
霊「これでも霊力あるからね。」
朔「あはは・・・」

こんな他愛もない会話が楽しかった。
でも・・・大切な人が死んじゃって、悲しいのは私達全員。
弥勒が亡くなり、珊瑚も亡くなって・・・かごめも蛇骨も蛮骨も死んじゃって。
私達は凄い泣いたんだ。
楓おばあちゃんはとっくに死んじゃってた。
りんちゃんも、殺生丸の所にいるから会えない。

大切な人がいなくなって、珍しく殺生丸が励ましてくれたよね｡
だけど、私たちの悲しみは深い傷になって心に残ったんだ。

寂しい気持ち、悲しい気持ち、辛い気持ち。
色々な感情がごちゃ混ぜになって。
いつの間にか、ずっと感情を出さなくなった。

だけど、この本丸の皆は悲しませちゃいけない。
蛮骨の言葉の意味を知りたい。

ーーー幻でもいい。
貴方に会いたい。

犬夜叉も霊奈も私もそう思ってしまった。
とたんに涙が溢れてくる。

信じられないくらいに、溢れてくる。
だけど、そんな気持ちを振り払うように霊奈がなにやら袋を持ってきた。
霊「前、朔夜が着てた服。」
そう言って袋を手渡された。
中を覗くと、懐かしい青緑の着物が入っていた。
朔「ありがとう。犬夜叉、霊奈！」

夢からもうすぐ覚める。
体がぼんやりしてきた。

私はその前に、お別れの間際に言った。
朔「私達は、いつも繋がってるよ。」

それを最後に、私の意識は暗転していった。

ーーーーーーありがとう。