#1 <最悪> ページ3
僕の物語は、最悪のケースで始まる。
元々、僕の父親は金持ちだった。
女をかき集めて己の性 ,欲のままにする…最低な男。
そんな父さんが母さんに惚れたのには、時間はかからなかった。
美しい銀色の髪、深海色の暗い瞳。
父さんは一瞬で、惚れてしまったという。
母さんは確かに美人だった…アレさえ無ければ。
父さんは、何時からか精神が異常になっていった。
僕達を殴り、母さんは病気で入院した…
母さんの眠る顔には、痣がたくさん残った。
僕の身体にも、殴った痣があった。
家にいるときは、夜も眠れなかった。
刀を持って、気配がすればすぐ起きた…
たった、5歳の子供が。
いつ人生をこんなように狂わされたのだろう?
…母さんが亡くなって、暴力の標的は僕に向く。
酷く、血が出たのを覚えている。
赤い眼を、気持ち悪いト言われたことも。
思えば包帯は、その頃から着けるようになった。
着けてれば、災厄の子なんて言われなかった。
…だが、包帯を取り替えてるときに父さんが来て、酷く蹴られたり、殴られたりした。
痛い。
それだけしか考えられなかった。
ふと、左目と父さんの目があった。
その瞬間、父さんは_______
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