空に墜ちる【暁のヨナ】 (ページ4)

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次の日の朝頃、サラはハクとスウォンと共に外にいた。
2人と同じく馬に跨り、静かに弓を構えている。だが、どうやら2人の話を遮らないよう少し離れた所にいるようだ。

ふと気付くと、柵で隔てられた向こうに自身の主が居るのに気付いた。
その視線はやはりスウォンのほうを見ている。それに釣られて、サラもスウォンとハクの方を見た。

──随分、伸びたなぁ。

昔から一緒にいるということもあってか、その変化がすぐわかる。
スウォンなんて昔は女子か？と思うほど可愛らしかったのに今や…縁談がかなり来る美男。
ハクもまぁ、元の性格は良い奴なので女性の目は集めるのだろうな、と他人事の様に思っていた。

「(おや、姫さまを馬に乗せる気か、スウォンさま)」

ハクに支えられ、スウォンが乗る馬に乗ろうとする。
何故かその頬は少し、紅色が差していた。

「(あっ、距離が近い！これは関係が進展するのか？)」

ちなみに何を隠そう、このサラという女…
あの二人を応援しているのである。他人に関しては意外と勘が鋭いので、ヨナがスウォンに好意を抱いていることはわかっていた。そして、もう一つの隠された想いも。

「……こっちから見ると、相当面倒くさいですね」

昔から、変わらない関係。だけど、それが変わるとしたら。
一体どんな形で変わろうとしているのか。