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Side ノワール
「何としても、潰す。今度こそ、あの男の薄汚い本性を世間に晒してやる…！」
憎々しげにその言葉は吐き出された。
こうしてそばに居る時、時折ミシェルは自身の本心を口にすることがある。
今さっきのように、心の中の激情を吐露することがあるのだ。
それは誰に向けた言葉でもない、ひとりごとで、自身への戒めであり。
今のミシェル・フラウェールという人間を生かす唯一のあかしなのだから。
妾はそのひとりごとに何も言わぬ。否、答える事は許されない。その資格がないからだ。
ミシェルはコーヒーのカップを置いて、何も言わず外へ出た。
まだ少し残っているではないか、勿体ない。
彼女が口をつけてない方から残りを飲み干し、洗い場の桶の中へ入れた。
「…本当、無口なところはあやつそっくりじゃ…」
脳裏に浮かぶのは、どこかの誰かに似た女の顔。
今までで1番不思議な願いをした、愚かで阿呆な女だ。
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スイ - 面白かったです！続き待ってます！ (2020年6月10日 21時) (
レス) id: c26352c883 (このIDを非表示/違反報告)
Chaos(プロフ) - 楽しみに続き待ってます (2019年9月28日 15時) (レス) id: c7227097e4 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年6月2日 22時) (レス) id: b946a130ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竈門 冬月 | 作者ホームページ：I don't know
作成日時：2019年6月2日 22時
