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《10》 ページ10

「ちょっと貴方、A様にそのような口調や態度は失礼であると思いますが」




と十条美十がそんなことを雫に言った。そしてそれに雫は困ったような顔を浮かべる




「十条美十さん」


「あの美十、で大丈夫です」


「じゃあ美十で。雫の私に対するこの口調のタメ語については私が許可を出しているのでお気遣い大丈夫です」


「そ、そうなんですか!それはA様も雫さんも失礼しました」



と頭を下げている美十に雫は「大丈夫です!顔を上げてください」と慌てて言った。




「へぇAちゃんがここまで親しげな相手がいるのも珍しいね。僕寂しくなっちゃうなあ」



そんなことを深夜が私に笑顔を向けて言った。全く寂しそうな表情じゃないんだけど…



「俺も水菜雫と親しげだという報告は聞いてないな。」


「そんなこといちいち報告なんてしなくていいでしょ」


「好きな相手の周りのことは知っていたいだろう?」


「うわあ暮人兄さんそれちょっとストーカー行為入ってるよ。気を付けてねAちゃん」


「うん?」




そうこうして雫にはもう怪我は大丈夫で今朝目が覚めたと一応言っておいた。そして雫は真昼が裏切り者だと知っている数少ない中の一人だ。

あの襲撃で600人いた生徒は180人にも減ったという。そんな大事なことなのにニュースになっていないのは隠蔽しているからだろう。




「俺はもう行くぞ」


「拷問室に?」


「そうだ。グレンが待っているからな」


「はは、待ってなんていないでしょ」



と深夜が呆れ笑いを零した。




「Aお前も来るか?」


「…気が向いたら」



グレンを痛みつけられているのを見るのは辛くなるだけだ。だから今はまだ見に行かない、下手したら手が出そうだし

そうこうしてみんなが解散しそれぞれが教室に戻っていく。



「ねぇ雫ちゃんあのAちゃんとどうやって仲良くなれたの?」


「え?わ、私ですか!?えっとそのまず仲良くなれてますかね?」


「はは、Aちゃん冷たいからそう感じるんだね」


「は、はい」


「Aちゃん随分と君のこと好きだと思うよ。顔が嬉しそうだったし」


「ちょっとそこ聞こえてるからね」



私の後ろでコソコソと喋っている雫と深夜を見ると二人で「バレちゃったね」「バレましたね」と笑っていた。その姿がなんというか微笑ましかった

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れもん(プロフ) - ユウさん» コメントありがとうございます!!これからもっと驚く展開へとなります!雫と言った人の正体とか!楽しみにしてくれてありがとうございます!! (2016年8月28日 14時) (レス) id: b78f9daf9e (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 過去編が、これからどうなるか、楽しみにしてます! (2016年8月27日 22時) (レス) id: cb3c3b9b5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2016年8月27日 21時

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