47ページ ページ47
Aside
あ「もう少しで年明けるね」
翼「って言っても、まだまだ時間はあるけどな」
あ「知ってるよー
今年は良い年になりそう」
翼「だといいな」
あ「そろそろ夕食の準備でもしようかな」
翼「早くない?」
あ「私、お腹空いちゃって」
翼「太るよ」
あ「いいの、いいの
今日くらい特別でしょ」
翼「まあな、良いよ何か手伝う」
あ「あ、ありがとう
じゃあ玉ねぎ切って貰っても良いかな?」
翼「うん」
あ「ありがとう」
理想の夫婦ってこんなこと言うのかな
私達も理想の夫婦になれたら良いのに
ううん、私がならないと
あ「あ、ねえ
にんじんハート型に切ってみたんだけど
どうかな?」
翼「良いね
俺は星型に切ってみたんだ」
あ「玉ねぎを?」
翼「うん、玉ねぎを」
あ・翼「ぷっ、アハハハ」
ずっと、こんな風に
馬鹿笑いしていたいな
あ「では、いただきます」
翼「いただきます」
あ「どうかな?
美味しい?」
翼「うん、美味しい」
あ「2人で作ったからかな
クリームシチューが倍に美味しく感じる」
翼「それは幻」
あ「幻とか酷い」
翼「あ、ごめん言い方悪かったね幻想」
あ「幻も幻想も変わらないからね」
本当に、こうやって
馬鹿しあえる事が
翼「あ、バレた?」
あ「バレバレです」
幸せに感じる
翼「はいはい」
あ「このまま、時間止まれば良いのに」
翼「時間止まったら
年明けれなくなるでしょ」
あ「それもそうだね」
明けて欲しくないって気持ちが1番強いけど
なにより、このまま
幸せな時間だけが溢れてれば良いのにって
思ってしまうんだ
29人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夢咲 | 作成日時:2016年8月9日 1時