ソードアートオンライン〜夢主の忌憚録〜 (ページ11)

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幻想の剣士inソードアートオンラインアリシゼーション？ページ11

(今回は東方ダンマクカグラファンタジアロストを元にした作品だ！by作者)
『あれ作者東方嫌いj(黙れ)』
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その世界には何もなかった。破壊された建造物、乾き、ひび割れ、果てしなく地割れと砂漠の続く平野。そこに住まう生物は力なく弱り切っていた。...それは俺も同じ。「あの一件」でもはや人の姿を保てず、いまや一介の人魂だ。...そこに突如発生する巨大な氷塊。いつしかそれは砕け散り、人のような何かが現れた。亜麻色の髪に碧色の瞳。青く美しい剣を携えたその少年は顔に掛かる氷の冷たさでゆっくりと目を開ける。体にまとわりついた氷を落とし、見回す。...何も覚えがない。自分も。その景色も。そう瞳が訴えている。
「...僕はー？」
困惑するその少年に俺は声を掛けた。
『ーーお前はユージオ』
俺は衰弱しきり、まともに声を出すことすらできない。...出たのは少年とも少女とも似つかない、やや重い声。そして今の俺はー、満月のようなオーラを纏う黒い球だ。
「あなたは...？」
『俺はヒトダマ。お前はユージオ。そしてここは...かつてアンダーワールドという人や獣の住まう美しき世界だった』
だが現在はそんな世界はない。
『今や人の荒れた心を映し出し、降り積もる。アンダーワールドの住民がいればこう呼んだだろう。荒レシ心意ノ世界(ブレイクマインドワールド)と』
俺は真横に移動しながらしっかりと彼を見据える。
『これが起きたのは、お前のせいなんだよ。そして思い出さなければならない』
「でも、どうすれば...！」
『簡単さ。秘奥義演舞(ケンジュツノマイ)をするだけさ』
秘奥義演舞。それは人界歴378年以降からアンダーワールドにおいて剣士達が行っていた遊戯のことである。音楽に乗りながら縦横無尽に多彩な技を繰り出し、得点を競う。
「随分と変な遊戯をするんだねぇ」
それを聞いた俺はハハ、と笑った。
『それもそうだな！』