ソードアートオンライン〜オーディナル・スケールデスブースト〜 (ページ9)

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デバイス破壊プログラムページ9

間一髪だ。うまくGSが作動して電磁パルス装置の一部を破壊してくれたようだ。完全ではないとはいえ、これでアスナの記憶を奪うことは出来ない。実はこんな時のために前もって製造元にこいつを入れるように細工をしていたのだが作動せずに困っていたのだ。ーしかし、彼女は泣いていた。
「クソッ！発動が遅れたか！」
どうやら、GSはスキャン完了の0.001秒後に発動していたらしい。
「A！プランBは失敗だ！Cに行くぞ！」
『了解！OSを叩き潰す！』
俺達は巨大な魔物に突撃した。
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それからの俺達はもう必死だった。朝起きたらトレーニング。昼食もそこそこにMMOストリームに出演(トップランカーだから)。時々迷惑な奴ら(隠密野郎とヘタレマシンガン)を物理的に静止し、サーバーへの攻撃もそこそこに戦闘を開始する。そしてー
「消え失せろ。彼女はもういない。これ以上幻影を追うのはやめろ。」
「...うるさいっ！」
そう叫んで斬り掛かってくる。とことんまで愚かな奴だ。
「逃げておいてまたそんなことをするのか？そんな悪事を行うくらいだったら、また追いかければいいだろう！」
俺はかつて、アインクラッド63層で命を散らしたアスナの友人の事を思い出す。かつて、モンスターへの恐怖から逃げ出したそれは後悔と共に再び彼女の元へ戻ってきた。その命をかけて。
「たとえどんな過去があろうとも、辛い事から目を背けるやつに負けるほど俺は甘くないぞ！」
そう、絶対に。
「ディアベル、俺はお前を失うくらいならここでお前をかばって死ぬ方がマシだ。」
どんなことがあろうとも。
「ALOプレイヤーを...俺の妹を愚弄したこと、ここで後悔させてやる！泥棒の王！」
俺は...俺達は。
「戦え！できないじゃない！やるんだ！あの拳銃を持った相手を倒すのが君のGGOでの目的じゃなかったのか！」
皆を救うために。
「最高司祭。俺の親友を殺しかけた事、ここで後悔させてやる！」
これまでも、これからも。
「スターバースト・イクリプス！」
43連撃ソードスキルを放ち、彼をバラバラに切り刻む。
「俺はお前らの悪事を止めるために来た。」
そう一瞥すると、俺は会場へと足を向けた。