BLACK. (ページ9)

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Part 9 ページ9

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ジヨン side

『Aー？』

Aに髪を乾かしてもらおうと思い、

バスタオルで髪を掻きながらベッドに向かった。

『寝てんの？』

逃げないから、とか言いながら。

寝るのは逃げるのと一緒じゃん…

「ジ…ヨン」

頬を撫でてやると、俺の手を掴んで

寝言を呟いたA。

何か凄ぇ可愛くて愛しくなって

胸がキュウッてなって…

思わず頬を両手で掴み、キスをした。

「…んーっ、！」

いきなり過ぎて目が覚めたのか

俺の胸をトントンと叩いて抵抗してくる

…まぁ、それがまた堪んないんだけど。

『起きた？』

「起きたよ！馬鹿！！」

『Aが寝るからでしょ』

「だってジヨン遅かったんだもん」

『20分が遅いってかよ』

「………」

『もういいよ。疲れてんなら』

思わず出てしまった言葉

流石にこれは言い過ぎたと思って、

でも何かイラッと来て背を向けた。

「………ジヨン…」

少し、しょぼくれた声に振り返ると

俺の服を掴んでウルウルとした目で

仔犬のように上目遣いをしてて、

理性が、限界ギリギリだった。

『誘ってんの？』

「…」

『優しくしないから。俺』

「…早く、」

『あぁ…もう……』

コイツは、俺の扱い方を知ってんのかな。

その夜俺らは止まることも知らないで、

離れていかないで。とお互い言うように、

二人の身体をただただ求め合ってた。