BLACK. (ページ15)

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Part 15 ページ15

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『あぁ…』

何で行くなんて言っちゃったんだろう…

しかも最前列……

『うあぁぁぁぁぁ』

会いたいけど、会いたくない。

てか、カフェで一人で嘆いてるなんて…

やっぱ頭イカれてんのかな。

「どうしたの。お姉さん」

でも、嫌われてしまったらどうしよう…

これで終わりにする何て言っておいて。

「あれ、無視？」

あ、もう既に嫌いとか。

あぁぁぁぁぁぁぁぁ……！

「ねー。聞いてる？」

『ん？』

突然目の前に顔を出した男

何か知らないけどニコニコしてて

笑ったら口が四角になる珍しい人。

「どうしたの？って聞いてんの」

『いや、貴方に話すような事ではないんで』

「そんなケチ臭いこと言わないでぇー。」

『ナンパならよして下さい』

「んーん。ナンパじゃないよ」

『じゃあなっ___』

突然頭を抑えられ

キスをされた

「一目惚れ」

『…馬鹿じゃないの。』

顔を退けて、そそくさとカフェを出る。

「ちょっと、お姉さん」

『執拗い』

「見ず知らずの人に奢らせちゃって。
そんなに性格悪い女だったの？」

『は……』

まだ払ってなかったんだ。

へジョンが奢ってあげるよと言ってたけど

何だか申し訳なくて…やってしまった。

『お金、返すから。ごめんなさい』

「可愛いね」

『何円？』

「お金なんか要らないよ。」

『いいから、』

「一杯。一緒に飲んでくれたらチャラにする」

『なんでアンタと…』

「嫌なら早く帰れば？
この写真晒してやるから」

そう言って見せてきた写真には

見事に私の顔がハッキリ写っており

agehaの店長、見ず知らずの人に奢らせる

何て文字が入っていた。

『飲もう♡私も飲みたい気分だったの♡♡』

「いい子♡」

めんどくさいやつに会ってしまった。